「パックスチャイナ・アメリカーナ」の時代
2週間近くもブログを休んでいました。この間チベット蜂起という大事件が勃発しましたが、同時にまた先ほど台湾総統選挙において馬英九・国民党総裁が新しい総統に選出されたという報道もありました。経済のグローバル化を背景にして中台の接近に一層弾みがつくことになるでしょう。日本の領土・尖閣列島を大陸と台湾が声をそろえて、「わが領土」と叫ぶ事態が始まるのです。
ブログの開設以来繰り返し、米中両大国のニューデタントが朝鮮半島と台湾海峡で具体的な姿を現すであろうといい続けていましたが、最終的に東アジア地域の枠組みがじょじょにではあれ、固まりつつあるような兆しを実感しています。
それを一言で言えばアジアとユーラシア大陸東側における「パックスチャイナ・アメリカーナ」(米中による平和)の登場ということです。台湾総統選挙の結果はその始まりを誰の目にもあきらかにしたのではないでしょうか。
だがこれは事態の始まりにすぎない。次に控えているのは「日本処分」なのです。そのきっかけになるのが政界再編です。日米安保体制に安住し、自主防衛と憲法9条の改正には慎重な反面、戦後「民主主義」をほぼ丸ごと肯定し、東京裁判史観を受け入れ、改憲に反対するリベラル勢力が米中両大国の外交的枠組みにとってはベストな存在になろうとしています。代償に日本が払うのが米国の経済「属国化」と中国への朝貢です。私たち日本人がこの屈辱に耐えることができるのかどうか。問題はすべてここにかかっているのです。
ですが、米中も万能ではありません。成長すればするほど自然破壊と社会的混乱を激化させつつある中国、70年代の金ドル交換停止以来、長期的に見て経済的覇権の地位から滑り落ちつつある米国。彼らは今後も日本の財政的協力と技術支援を不可欠にしているのです。米中デタントのアキレス腱は「日本収奪」なしにその成功が期待できないところにある。
まともな国家戦略もないまま、唯々諾々と北京とワシントンのポチに成り下がった政治家のあり様が大問題なのです。「攘夷」のためにこそ「倒幕」が必要なのです。
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