「中国村」

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以前、日本の朝鮮研究者の世界を関係者が「朝鮮村」と呼んでいることを畏友・荒木和博氏(拓殖大学教授)から聞いたことがある。それなら中国関係者の世界は「中国村」ということになるのだろう。
「中国村」は一言で言えば「八つ墓村」である。百鬼夜行魑魅魍魎、ダブルスパイが当然のように徘徊している世界なのである。ここの住人はさまざまで、極左から極右まで、元総理からホームレスまであらゆる階層の住民がいる。
元満州国憲兵にしていまは天津甘栗屋のおやじとか、朝鮮戦争当時、地下に潜行した日本共産党の「人民艦隊」で徳田球一書記長(当時)ら党幹部を中国に送ったという老人もいる。先日なくなった瀬島龍三氏が国交正常化前から中国政府機関とひそかなつながりを持っていた事実も「村の住民」から詳細に聞かされた。
生前田中角栄の新潟の生家に北朝鮮の金日成から届けられた色紙が保存されていたことを知ったのも権力中枢に近い「中国村」に戸籍のある人物の口からである。

村には「ジャーナリスト」もいる。千差万別である。ある若い読者から「誰が信頼できるジャーナリストですか」と質問されたことがある。それはいえない。私も「村人」であって、実名を上げると差し障りがあるからだ。(笑い)
だが物差しはある。これまでの発言や分析に一貫性があるかどうかがまずポイントになる。つぎに、あまりメディアに頻繁に登場していないこと、なかでも地上波テレビや週刊誌にでていないこと、これをやりだすとメディアの側に振り回されてしまい、自分個人の視点がなかなか確立しない。最後がニュースソースとの距離である。よくテレビなどで「私のつかんだ情報では」として解説を始める方がいる。間違っているとは言わないが、情報提供者に都合の悪い話は決してできない。政府関係者、なかでも外務省関係者をソースにしているかどうかのリトマス紙は「ODA」である。彼らは日本の対中援助を正面から批判することはしない。外務省が一番ナーバスになるのがこのテーマだからである。ODAを非難の遡上にあげた場合、確実に外務省からのリークはカットされる。
中国批判をする「識者」はいる。だが彼らが環境支援に反対したり、ODAを中止せよと口にすることはないのである。ここらを参考にして「ひも付き」の「ジャーナリスト」かどうかを判断されたい。最後に一言。
あなたは中国大使館に一番よく出入りしている日本の政治家が誰かご存知ですか。
これは書きません。中国村は八つ墓村。祟り(たたり)が怖いのです(笑い)。




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