愛国攘夷の足音
アジア情勢が動き始めたようです。
朝鮮半島もそうですし、五輪をめぐる世界と中国国内の動向にもそれを感じます。
8月8日から始まる北京オリンピックは間違いなく荒れる。五輪は史上初の世界的イベントとして否が応でも「中華ナショナリズム」を強く刺激する。その一方でチベット弾圧を契機にした世界的な中国非難も拡大するばかりだからです。
これが中国市民の「歴史的被害性」を刺激する。「恥辱の近代史」を五輪開催を通じて、乗り越えようとする中国人の国民意識は国際的な「人権を利用した内政干渉」に対して大きな反発を見せるはずです。
競技会場の内外で大規模な活動家と中国市民の衝突もありえるはずで、北京オリンピックは13億の愛国攘夷が爆発する舞台になろうとしています。
北京に住む中国の知人が天安門事件の後、口にした言葉が忘れられません。「何が人権ですか、中国が強くなるのがいやなだけ!それが本音ではないのですか」。
西側の経済制裁に対して語った言葉です。
今回のチベット蜂起をきっかけにした五輪批判も彼らの目には「中華民族の偉大な祭典」への国際的な妨害としか映らないのです。
歴史の被害者意識を過剰なまでに胸に刻む中国人(漢民族)たちの視線のなかには、中国人によって歴史も文化も抹殺されていく他民族の悲劇は存在していない。彼らの歴史観と世界観が変わらない限り、世界はこれからもチャイナプログラムに悩まされ続けるでしょう。
選ばれしものの恍惚と不安。ふたつ我にあり。五輪の熱狂が恍惚を、そして、足元まで迫る市場経済による国民の分解が社会不安を高めます。政治の季節が始まろうとしてます。
« もう4月 | HOME | キャスターデビュー!»
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 愛国攘夷の足音
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://aoki.trycomp.com/mt/mt-tb-aoki.cgi/29





![ニッポンの恥! [別冊宝島Real] (別冊宝島Real 75)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31p9qvqPMcL.jpg)





