2008年8月記事一覧

前回のブログで動画配信のことを書いたところ、非常に好意的な反応がありました。確かにコメントするだけなら、三脚で固定したビデオの前で話せばいいだけなので、楽ではあります。友人が「青木は喋りもいけるのだから、話すという方法論を多用したほうがいい」とお世辞を言うので、多少その気になり始めています。これならどこでも撮影できます。
別の理由のひとつは先日の阿佐ヶ谷ロフトの講演会のライブが動画で流されていたことです。最初は困惑しましたが、書き込みを読めば皆さん熱心に聞いておられるし、「熱い」内容も少なくない。いかに既成のメディアが「知りたい」という市民の需要に答えていないのか、を実感させられました。これから中国の迷走、米国大統領選挙、朝鮮半島情勢などスリリングな展開が予想されます。熟考してみます。

それはそれとして、ブログとは別にかなり専門職の強いニューズレター形式の発信も考えています。これも前回のブログに書いたのですが、間違いなく今後、中国経済の迷走と社会不安は高まります。そうした情勢を踏まえた経済情報と東アジアの政治情勢を特定の会員だけにクローズした形でレポートしていこうか、と思っています。
というのも政治家、財界人の方々と交流していると、表には出せないが、ショッキングな、90%は事実であろうという情報があるのです。
しかしことの性格上、なかなか裏取りはしにくい。そうした話も書いてゆきたい。
大手メディアを叩くのはいい。しかし彼らの情報を凌駕しうるだけの内容がないと、なかなか力関係は変わらないでしょう。ニューズレターでは河野洋平やアグネスチャンら著名人の中国人脈も紹介していきます。アグネスは「曲者」ですよ(笑い)。

ブログ閉鎖について

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昨日のブログに「11月で一旦閉鎖」と書いたため、メールや電話でかなりの数「ホントに止めるのか」と問い合わせがありました。もうすこし正確に書けばよかったですね。申し訳ない。ブログの閉鎖はあくまで「一旦」です。永久的に中止するわけではありません。
では今後どうするのか、この1年の総括めいたものをもとにしていずれ「報告させていただきます」というのがあの文章の真意でした。つまり11月末で、現在のような形の情報発信は一旦中止するものの、その後はどういう形でリニューアルさせるのか、それについては技術的な相談もクリアしなければならないし、今の段階ではいつ再開するのかは決定していない、「熟考中」ということなのです。
そもそもこのブログにしても電脳補完録の山本さんが100%ボランティアで作成してくれているのが現実です。これまではともかく、そんな甘えたことがいつまでも許されるはずもありません。彼はHPの作成に関してはプロ。2年目も同様に、タダで協力してもらうというわけにはいきません。

また、このブログを熱心に見てくれている小学館の「SAPIO」編集者の平田さんが英国留学中(いまは米国に移動)で、現地のネット事情など、有益なアドバイスをいただいています。
彼によれば、HPから映像を見れるようにしたらどうか、定期的に、あるいは大きな事件があった際に、青木さん流に情勢を分析した動画を見ることができれば、ブログと著作と連動して、総合的な情報発信が可能になるのでは、ということでした。この件も山本さんと相談したところ、技術的には家庭用のビデオで充分対応可能とのこと。それなら本気で考えてみようか、という心境になりつつあります。そうしたあれやこれやを含めて、すこし時間をいただきたい。

また一部で私がガンだとか、チャンネル桜との関係が悪化したとかの噂が流れていますが、いずれも事実無根です。後者についていえば水島社長らスタッフの方たちとの信頼関係に変化はありません。あくまで私個人の事情で出演が困難になっているというのが真相です。
親しい編集者から電話で「青木さんはいま重症のガンなんですよ」と言われたときには、一体どこの青木さんが、と苦笑する思いでした。ネットの世界はなんでもありですね。

お知らせ

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残暑が厳しく、夏バテがなかなか回復しません。とは言え、特に夏休みがあるわけもなく、気合を入れてまた仕事に取り掛からなければなりません。締め切りが集中しています。
さて、以前お伝えしたように、私のブログは今年の11月でちょうど1年を迎えることになります。当初から「1年間は続けます」とお約束してきましたが、熟考の末、11月一杯で一旦このブログは閉鎖します。詳細はまたこの場でご報告させていただきます。
後、3ヶ月間お付き合いください。よろしくお願いします。

23日に発売された「北京五輪後に何かが起こる」(PHP研究所)の中で倒産した上海ヤオハンについて触れました。同社は中国投資を強く願う北京中央指導部の政治的思惑によって、開発中だった上海浦東新区の中でもトップクラスのロケーションに位置する場所を手に入れることに成功し、ここにアジア最大規模の百貨店を建設しました。ですが、この場所はもともとは、国有企業の労働者たちが住んでいたところで、当局の意向で強制的に住民を排除し、地上げされた場所だったのです。
日本国民のまったく知らないこうした事実を当事者である上海の地元市民は忘れていませんでした。こうしたスタート段階の経緯から同社は市民の激しい怨嗟の的となり、その事業も税関や地元流通業者からもさまざまな形の嫌がらせと妨害に直面し続けていました。
中国では今全国各地で、政府と住民の間で開発を大義名分にした地上げが最大の政治問題になっていますが、すでに10年以上も前に、上海ヤオハンの進出に際して、同じような事態が起こっていたのです。
和田会長は航空写真を机の上において、「ここがいい」と建設予定地にマル印をつけたと関係者は証言します。そしてこの和田ビジネスの顧問こそ、外務省チャイナスクールの一員であった橋本元中国大使でした。彼は天皇陛下訪中の仕掛け人にして、天安門事件による日本のODA停止を解除させた外務官僚でもありました。

こうしたショッキングなヤオハンビジネスの実態も倒産後10年目にして、今回私が活字にするまで一切表に出ることはありませんでした。メディア関係者も能天気に「ジャーナリスト宣言」などとマスターベーションに浸っているだけでいいのでしょうか。まず取材ありきです。これから中国経済の失速に伴い、こんな話はどんどん出てきます。大手の新聞テレビがそれをちゃんと報道するのかどうかは疑問ですが。

義和団再来

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前回のブログを見た方は驚かれたことと思います。いきなり新刊の表紙がドーンと表れてきて、他に何も説明がなかったからです。これは私と山本さんの意思の疎通が図られなかったためで、本の解説文を彼に送る前に、本表紙の紹介が先に行われてしまったというわけなのです。申し訳ない。
「北京五輪後に何かが起こる」というタイトルで伝えたかったのは、これから中国の社会的政治的な不安が高まるであろうという予感です。中でも今後注目なのは経済状態の悪化です。
このままなら中国は悪質なスタグフレーションに直面することになるはずです。
そうなると、日本との経済関係、投資関係に大きな影響が及ぶことは必至で、にもかかわらず進出した外国企業、なかでも日本企業はそうしたリスクを充分に自覚しているのかどうか。ここが危惧されるところであります。
特にこの本の中で日本企業のサンプルとして取り上げたのは倒産したヤオハンと森ビルの対中ビジネスについてでした。詳しくは本書を読んでいただければわかりますが、日本のメディアはこの日本で最大規模の民間投資の蹉跌について全くといって良いほど取材も検証作業も放棄したままです。
それでいて、安易に日中経済不可分論や経済互恵関係だけを強調するのは単なる能天気な宣伝に過ぎず、およそ批判精神を伴ったジャーナリストの仕事とは言えそうにありません。人脈の国中国の陥穽。それがなんであったのか、を熟読していただきたい。
私はいま中国市場経済が生み出す社会矛盾の標的に外国企業が選ばれる可能性と予感をひしひしと感じています。

日本政府と北朝鮮政府の拉致協議が「進展」したようです。
近いうちにレポートしますが、ここではひとつだけ。
中山恭子さんへの一方的な思い入れは捨てた方がいい。彼女は政府機関の単なる歯車にすぎない。彼女の意思が福田首相のそれに優越することはないのです。
福田はダメだが、中山さん頑張れ!コールを聞くたびに、ライスとヒルが悪いのであってブッシュ大統領はいい人だという「妄想」を思い起こします。だが今になって誰もが気づいたはずです。ライスもヒルもブッシュも結局は同じ穴の狢だったと。

頼むは怒れる国民の正義のみ。一官僚の「良心」にあらず。
戦の一字あるのみ。

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「北京五輪後になにかがおこる
          21世紀の義和団事件」

ハードカバー: 256ページ
出版社: PHP研究所 (2008/8/23)
ISBN-10: 4569702589
ISBN-13: 978-4569702582
発売日: 2008/8/23

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この夏の推薦本

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日中関係がちょうど100年前の日清日露戦役前夜の情勢に酷似してきたことが実感できます。

東亜先覚志士紀伝(黒龍会・上中下三巻)原書房

そもそも国家の大事とはなんぞや。
当時諸外国のわが国を遇するあたかも小児を遇するがごとく、殊に隣邦老大国の我に対する不遜軽侮の態度、憤激に耐えざるものあり。
明治19年(1886年)8月、清国潜軍提督・丁汝昌、その軍艦鎮遠、定遠、威遠、済遠等の北洋艦隊を率いてわが国に来り、至る処、暴慢の状見るに忍びざるものあり。
帰航の途、長崎に寄港するや、その水兵良家の処女を辱めんとし、長崎警察の巡査これを妨げしを名とし、水兵等警察署に闖入して乱暴す。政府これを提督に交渉するところありしも、彼あくまで我を侮辱し、要領を得せしめず、錨を抜いて去る。
これを聞ける国民の清国に対する敵愾心は勃としてその頂点に達す。殊に玄洋社員等この国辱を聞いて、皆悲憤慷慨す。
すなわちここに民権伸張論を捨てて、国権主義に変ずるに至れるなり。

中国の排外主義的な『不遜軽侮の態度』に日本国民は『悲憤慷慨の念』を益々高めつつある。隣国の過剰で敵対的なナショナリズムの台頭は日本人に憲法第9条擁護という戦後の『民権伸張論』を弊履のごとくうち捨てさせる結果になるだろう。すでにその方向性は見え始めた。だからこそ、今後はグローバルな情勢論が必要なのである。戦略なき情念は亡国への道である。

暑中お見舞い申し上げます

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①一般向けの講演会はすでに約束したもの以外はここしばらくはご遠慮させていただきます。今後の中国東アジア情勢についてはほぼ話し終えたのではないか、と思っています。

②8月22日前後に新刊が店頭にならぶはずです。今後の中国国内の動向に絞って解説と予想をした内容です。
今も中国国内に流入している海外からの資金の量は減っていません。ですが、海外企業が中国で新規に工場を建設するとか、プロジェクトを立ち上げるとかの件数は激減しています。具体的には今年前半で昨年と比較して、増えている国は一カ国もありません。本の中でも詳細にデータを紹介しておきましたが、その減少ぶりはいずれも二桁台と、すさまじく、これにはあらためて驚愕させられます。
中国共産党は政治の矛盾を経済成長を継続することで封印してきました。だが、その成長に陰りが見え始めたとき、政治の季節が本格的に始まろうとしています。弱者の怒りの標的は『造反有理』の政府攻撃か、あるいは『愛国無罪』の外国人襲撃か。危機は間違いなくその水位を高めつつあります。そんなことを書きました。



北京五輪後に何かが起こる
8月23日、発売

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下で紹介している本のアマゾンIDは、特定失踪者問題調査会のID ( shiokazekanpa-2 )を使用しています。ご購入されると調査会に数パーセントの紹介料が入ります。財政難で放送縮小のピンチに見舞われている調査会へのカンパにもなります。ご協力ください。
敵国になり得る国・米国

中国の黒いワナ (別冊宝島Real 73)

誰も報じない中国の真実 (OAK MOOK 180 撃論ムック)

ニッポンの恥! [別冊宝島Real] (別冊宝島Real 75)

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