日朝正常化論者たちの言い分

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チャンネル桜のキャスターの桜林美佐さんからのメールに「青木さんと菅沼光弘氏さんの直接対決を見たいです!」とあったので、なんのことだろうと思って調べてみると、2日火曜日の桜プロジェクト「日朝正常化の是非を論じる」のゲストが菅沼氏で、彼が熱心に北朝鮮との正常化を論じているのを知りました。菅沼氏は最近「自由」という月刊誌で、一水会の木村三浩さんと、米中アジア支配に対抗して、日本は北朝鮮と正常化して、対抗せよ、とも語っており、元公安調査庁部長という強面の情報マンとは思えないほど北朝鮮寄りの発言を表面化させています。
一水会は鈴木邦男顧問も最近訪朝し、これも北に取り込まれたのかどうか、熱心な対北和解の姿勢をあきらかにしています。
菅沼氏の桜での発言や木村、鈴木両氏の言い分はおよそ一貫性がなく、つぎはぎだらけの印象をもちます。遠慮なく書けば、私が「敵国になり得る国米国」で指摘した内容のパクリ?のような発言が多く、これではどうしようもないな、というのが素直な感想です。
またここで語られているいくつかの正常化のメリットについて触れておくと
①中国を牽制するカードに北朝鮮を使う
中朝両国間に深刻な対立があるのは事実。だが、中国の押さえに北を使うというのなら、北京とピョンヤンがあの中国とベトナムが中越戦争を始めたように決定的に亀裂を生じた段階で現実性が出てくるのであって、それ以前に、日本が焦って接近する必要はない。それでは北の伝統的な周辺各国との接近と分断策に乗せられるだけ。現状ではジャパンマネーを取り込むための方便にすぎません。釣りの好きな方は一発でわかるはずですが、北朝鮮は「カワハギ」なのです。餌だけをとって逃げる達人がこのサカナなのです。
(私はこれまで北は「路上の巨大な大便」だといい続けてきました。これに「北朝鮮=カワハギ」論も加えたいと思います)
北朝鮮を対中カードにという戦略論は中国が膨張すれば日本以上に北にとって地政学的脅威が増す。その結果北の対中強硬姿勢が具体的になり、仮に、中国に対して、朝鮮人がゲリラ闘争まで始めた段階での話しなのです。先走りは禁物です。
中国と北朝鮮というハブとマングースが戦いを始めるのかどうか。その確認なしに北に接近することはあまりに軽率です。日本の金を手にした「カワハギ」金正日は今度は平然と中国の側に寝返るでしょう。これが朝鮮の伝統的外交手法なのです。
②レアメタルについて
過去、在日企業が北朝鮮で金の採掘をはじめたことあります。ですが大失敗。人民軍や地方政府など各国家機関が我も我もとこのビジネスに寄生し、膨大な賄賂と事業資金の踏み倒しにあって、撤退を余儀なくされたことがあります。
あの体制をそのままにして、まともなビジネスがなりたつものかどうか、1970年代輸出したプラント代金の踏み倒しにあった日本企業や中国の商務省にでも聞いてみてはどうでしょうか。ここ数年商務省が北朝鮮ビジネスに走る自国企業に対して、「賄賂の日常化」「交通通信インフラの不備」「代金の踏み倒しの多さ」などを理由に、慎重な投資を呼びかけている事実に謙虚に耳を傾けるべきでしょう。レアメタルと聞いて、鴨が葱をしょってのこのこと北朝鮮に行くような愚はさけるべきであります。

私はこの三者の方々の「熱い」「北朝鮮との正常化」の呼びかけを耳にするたびに、反米の裏返しとして封建的独裁政権にシンパシーを抱いてしまう日本言論人の「病」を実感します。こうした病理には右も左もないようです。
同時にこうした「愛国者」の口からまともな拉致日本人奪還の声が出てこないことにも彼らの精神的荒廃を感じてなりません。益田にある北朝鮮工作員の上陸ポイントを「調査」したばかりだったので、余計にそう感じました。
彼らが「愛国者」なら城山の西郷ドンは泣いているでしょう。真の愛国者、本物のアジア主義者なら宮崎トウ天に学ぶべく「金正日独裁体制打倒」というスローガンこそが叫ばれるべきではないのでしょうか。





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