コカコーラ覇権・再び
9月7日にブログで「コカコーラ覇権」という記事を書いたばかりだが、10日の新華ネットによるとこのコカコーラによるワイ源買収に対して多くの中国国内企業が商務部に対して反対の署名を提出する動きが始まっている。理由はこのM&Aでコカコーラに半数以上の市場が独占されること、さらに同社の資金的プレッシャーで、国内他社の存続が危機に陥ることだとしている。そして身売りするのなら外資ではなく、国内企業の競売にすべきとしている。これ以上の野放図な市場化に歯止めをかけよ、ということである。
グローバル化の進行とそのなかで台頭する経済ナショナリズム論。この社会的世論の高まりが、胡錦濤指導部がこの数年間繰り返し繰り返し「開放政策に変更なし」といい続けなくてはならなかった裏の事情なのである。
これから始まる中国経済の迷走。その処方箋を指導部はいまだに書けていない。党内の各階層の利害の調整ができていないからである。今後、経済政策を巡り国内世論と共産党内部の亀裂が表面化するだろう。そこで、なんども繰り返して恐縮だが、是非拙著「北京五輪後に何かが起きる」を手に取っていただきたい。義和団の中国が出現しようとしている。義和団とは単なる民衆の排外主義のことだけではなく、もっと広範に経済界のなかからも外資規制を求める社会風潮とそうした動きを指す。こうした危険性は何度でも何度でも強調されるべきである。
チャイナリスクは間違いなくその姿を見せ始めている。
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