「旅の宿」
今夜は月がきれいでした。田舎に帰ると実感するのは空が高いこと。永遠の時間を感じます。月を見るのもひさしぶりです。
そんな折、先日街で吉田拓郎の「旅の宿」が流れていました。
浴衣の君はススキのかんざし
熱燗徳利の首つまんで
というあの曲ですが、聴きながら、しみじみの心でありました。帰省するといやでも過去のさまざまな情景がプレイバックしてきます。この曲は私が18歳で東京に出て、初めて惚れた女性の記憶と重なります。この歌声が流れる部屋で彼女の手作りのそうめんを私はひたすら口にいれておりました。まっ、そのー、照れくさかったのでしょうね。相手の目を見るのが。
もうあの人もおばあちゃんになって、孫もいるはず。ですが記憶の中ではいまでも当時の姿のままです。惚れるにたりるすばらしい女性でした。などと書くのもやはり照れくさい。
いかんな。田舎にいるとセンチになって(笑い)。
日本海の浜辺にはもう誰もいません。1か月前の騒ぎがウソのようです。その浜場には韓国の密航船の残骸、東シナ海から漂流した中国製のペットボトルが大量にころがっています。益田と朝鮮半島は近い。1967年有名なプエブロ号事件の最中、益田の山の高台に登って望遠鏡で日本海を見ると、北上する米国艦隊が見えたという故事もあるほどです。
ですが、ほかならぬわが故郷では金正日の政治的死亡も、朝鮮有事もなんら話題にすらならず、開催中の市議会では古参議員たちが不毛な質問を35歳の新市長に浴びせかけるだけの痴呆的な光景が繰り広げられています。
「あの人は、ああ、あの人は、若い芽を摘む罪な人」とこれも昔キャンデーズが歌っておりました。
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