筑紫哲也と田母神空将

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連日、「2ちゃんねる」で筑紫哲也氏が叩かれている。彼の訃報が伝えられてから、ずっとこうだ。だが奇妙なことに、大手メディアはこれとは逆に『日本の良心』『日本最大のジャーナリスト』〔立花隆氏〕と彼を持ち上げるに余念がない。そればかりか、ネットの筑紫バッシングに意識的に触れようともせず、ひたすらシカトを続けるだけなのである。不自然なまでの沈黙ぶりは異様である。

私は過剰なまでの人格攻撃は好きではない。だが、したり顔で、ネット世論に眉をひそめて、たしなめてみせるだけのメディア人たちは、ネット上にあげられた筑紫哲也氏の非常識で、露骨な党派性に満ちた発言の数々には口をつぐむだけで、触れようとはしない。
その姿勢は本日国会で証言した田母神前空将に対する国会の対応とそっくりである。タブーを論じようとはしないのである。

たとえば、筑紫氏を「日本最大のジャーナリスト」と褒め称える立花隆氏。あなたは筑紫氏が言った、中国共産党のチベット併呑は『自治拡大運動』である、或いは日本は『公式文書の中で中国に謝罪をしていない』。この発言をどう考えるのか。
誰が見ても中国政府に迎合しだだけの暴論であり、それこそ私は異論反論オブジェクションである。この問いに沈黙した筑紫擁護は単なる馴れ合いの言説にすぎない。

筑紫氏が、テレビの世界で虚名を手にしてきた時代。それは、日本政府を叩き、中国を褒め称えることがなにか友好の証であるかのように人々が錯覚していた時代でもある。事実無根であろうがなかろうが、中国韓国からの批判に対して、謝ってさえおけば、誰もが「良心的日本人」になれた時代。
その最大のカリカチュアが無責任な河野談話であり、村山談話だった。
この筑紫哲也的なるものは今も健在である。それは田母神自衛隊前空将の解任と国会での事実上の「言論封殺」でもあきらかである。戦後の病的言論空間はいまだに健在なのだ。
だが、「良心的日本人」なるもののいかがわしさにメディアはメスをいれない。
河野は、村山は本当に「良心的な日本人」だったのか。冗談ではない。河野は日本の有力な対中ビジネスロビー「国貿促」の会長として、衆議院議長のいまも高額な謝礼を手にしている。村山は一夜にして、それまでひたすら反対だけを繰り返してきた自衛隊と日米安保を認めた変節漢そのものである。そして筑紫氏もまた日本バッシングで、ごく一般的なジャーナリストには一生無縁な膨大な資産を築いた人物である。
それだけではない。彼がスポットを浴びるテレビ局のその現場には、流行の言葉で言えば、「蟹工船」そのままの3K状態のなか、懸命に働く下請けテレビマンたちがいたのである。だが億単位の出演料を手にし、「リベラル」が売りものの、この人物の口から自らが寄ってたつ労働現場の労働者たちへの同情の声はなかった。そればかりか、逆に、「蟹工船」のテレビマンとは一生無縁の「スローライフ」をサラ金のオーナーたちと嬉しそうに語り合うだけなのである。この事実を前にして、筑紫氏の「リベラリズム」などチャンチャラおかしいと言わなければならない。彼は所詮、世渡り上手で、時代に迎合しただけの営業「サヨク」だったのではないのか。
私は生前の筑紫氏を誉めそやす「識者」たちの声ではなく、ほかならぬ最低の現場環境のなかで、「スター」筑紫哲也のために番組を作成し続けた彼らの筑紫評価こそを聞きたいと思う。

贖罪はカネになる。中国利権に寄生した河野洋平。同和差別を同和利権にかえた野中広務。彼は北朝鮮支援でもキックバックが噂さされた政治家である。
これが朝日新聞や筑紫哲也氏が特筆大書して褒めちぎったリベラリストにして「日本の良心」的政治家たちの裏の顔である。

贖罪利権の存在に気付いて、いま北朝鮮の植民地支配に謝罪せよ、正常化せよと拉致問題を切り捨てて叫ぶ政治家たちが登場している。あの加藤紘一と山崎拓である。
筑紫氏はまともな検証を欠いた『歴史観』と「贖罪」を広報した『ジャーナリスト』であった。それをお仲間のマスコミ人はここに至っても沈黙するだけで、批判ひとつ、疑問ひとつしようとはしない。
ネットからの非難に沈黙するだけの筑紫哲也擁護論は欺瞞である。ネット世論が怒るもの。それはメディア界にはびこる露骨な言論の談合体質なのである。筑紫賞賛と田母神バッシングはメダルの表裏である。それは戦後「言論」と言う名の呪縛である。

私は若きテレビマンたちの努力によって「ニュース23」が真のジャーナリリズムとして、よみがえることを心より期待するものである。




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