朝ナマの終焉
この夏宝島社から発売された「ヤバい中国人」が文庫になります。
このなかで、二ノ宮清純さんと対談をしたり、ODAやアジア開発銀行からの日本の対中援助が漢民族による少数民族経済支配を補完するものになっている事実をレポートしています。二宮さんはなかなかの愛国者で、彼の口から出る米国・中国批判はシャープでした。
このムックは北京五輪に合わせて作成されたものでしたが、中国「4000年」(NHKのライブ中継では5000年らしいのですが)の栄光の祭典の裏で、何が行われていたのかを再確認するためにも、文庫版も手にとっていただきたく思います。
これから中国の失速が想像以上に本格化すれば、「識者」「専門家」と呼ばれるコメンテーターたちが、これまでの「中国大丈夫論」からすこしずつ軸足を移して、「中国混乱説」を口にするようになります。
それは信念からではなく、単に周りの「空気」にあわせただけの発言であり、では「これからどうなるのですか」と聞いても、説得力のある回答は帰ってこないでしょう。彼らタレントのホラ話に信を置いてはなりません。
それにしても近年、「ジャーナリスト」大谷昭宏氏が田母神前空幕長を批判した発言の中で「中国も韓国もあまりに馬鹿らしいので反論しなかった」とコメントしたのには大笑いでした。
彼らが反論しなかったのは「馬鹿らしい」からではなく「直面する経済危機に際して日本の援助」を求めているからにすぎません。その際中国韓国が警戒しているのは両国の長年の無礼に対する「日本国民からの正当なナショナリズムに立脚した反対と反発」なのです。
なぜ、日本に対して不条理な要求ばかりしてくる中国や韓国に対して、彼ら自身が責任を取るべき経済危機の処理を日本人が血税でしなければならないのか。
こうした世論が怖いのです。だが、大谷氏によればそうではなく、単に「馬鹿らしいから」となるのです。
内閣府の世論調査で、なぜ中国嫌いが三分の二も増えているのか。韓国への国民レベルの違和感と嫌悪感などの国民感情の存在。
これを「右翼的」としか受け止めることの出来ない大谷氏にとって現実の政治的リアリズムはおよそ理解の範疇を超えているのです。
彼は徹頭徹尾中国なり韓国なりのお家の事情に無知蒙昧であります。
折も折、上海の繁華街にあった伊勢丹が今月中旬、ついに撤退、クローズしたばかりです。
いずれも赤字が原因で、海外市場の不振に続き、頼みの個人消費まで赤信号が点滅し始めている証左です。韓国の金融破たんも時間の問題でしょう。
繰り返します。それゆえ、中国韓国サイドは田母神批判が日本の草の根世論の反発を惹起し、支援反対の声が澎湃と巻き起こる事態を危惧したのです。大谷氏のよく出演している朝ナマでも視聴者アンケートで60%が田母神発言を支持している事実があきらかにされているではありませんか。
大谷氏は代表的な朝ナマ文化人の一人ですが、彼らの頭のなかには「道義心ある中国と韓国」に対して「謝罪もしない不道徳な日本」という固定した噴飯なパラダイムしか存在していない。だが時代は変わった。すでにホンネを売りものにするトーク番組が次々に登場しつつあり、朝ナマの「討論」を売り物にしながら、それでいて予定調和な結論と贖罪だけでアジアを語ろうとする知的怠慢な番組の構成は訴求力を失っている。
田原総一郎氏の危機感はここにあり、しかし、だからといって、いまさら「右」にシフトするには朝ナマは手垢がつきすぎている。田原氏の大好きなコメンテーターたちももはや現実に立脚して事態を解説できない面々ばかりが目立ちます。朝ナマはもう内容においても形式においてもすでに終わってしまったのです。
来るべき危機の時代は朝ナマも朝ナマ文化人もとっくに耐用年数を超えていることを誰の目にもあきらかにするでしょう。
最後にいささか挑発的に書いておきたい。
胡錦濤よ、田母神発言を許すのか!
遠慮は不要である。
いまこそ反日デモをやってみろ!

ヤバい中国人 [別冊宝島] (別冊宝島 1542 ノンフィクション)
上は文庫ではなく、ムック版です。
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