2009年4月記事一覧

4月30日、午後9時、ニューズレター・チャイナVol.008を配信しました。
ご確認下さい。

もし届いていないという方は、http://aoki.trycomp.com/NL/haisin.html からご連絡下さい。


【連絡】
ヤマムラコウジ 様

ヤマムラから1年分のご入金をいただきましたが、「お申し込み」をいただいていないため、メールアドレスもわからず、配信が出来ていません。ご連絡下さい。
NLChina@trycomp.com まで。


米中「同盟」はどこにゆく

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「ニューズレター・チャイナ」(NLC)の宣伝をかねて、YOUTUBEやニコニコにまとめてミニ動画をアップすることにしました。
麻生首相と中国の関係など、最新情報についてもお話します。

NLCは活字と動画を平行して配信しているのですが、動画を増やしてほしいという会員からの要望も多く、これはこれで検討しなくてはいけないのかな、とも思っています。
確かに活字よりも動画のほうが楽は楽なんですけどね・・・。

キッシンジャー元国務長官が来日しています。彼を米中「同盟」のキーマンと見るのは間違っていません。昨年11月に行ったチャンネル桜支援講演会『米中「同盟」はどこにゆく』は幸い、いろんなところで、高い評価をいただいています。ですが、講演の中で話した内容で大枠はいいのですが、その後、オバマ新政権が登場したことで、キッシンジャーの北朝鮮「有事」を米中で仕切るという構想が俄然、現実味を帯びてきました。

キッシンジャーを単なるロックフェラー資本の利益に忠実な政治家とだけ理解したのでは不十分です。彼はいかなる階級の、いかなる利益を代弁しているのか、彼の対中対北朝鮮外交は日本に何をもたらすのかをNLCで「徹底的にリアリズム」で論じたい。
ワシントン - 北京枢軸がアジアを「共同」管理しようと蠢き始めたことは間違いないのです。
で、これを動画でやるか、活字でやるか、それが悩ましいのですが・・。

〔単純な米中対決論者は「中国の軍拡に米国の国防総省などは反対している」と主張、私のいう米中「同盟」関係を批判しています。ですが、彼らはほかならぬ米国国防総省年次報告「中国の軍事力2008」のなかにおいて、中国の軍拡を警戒するがゆえに、「対中関与政策」を進める、とあることをどう見るのでしょうか。オバマの米国は国務省も財務省も、そして国防総省もすべて対中外交の基軸は「関与政策」である。幻想を持つべきではありません〕


最近読んだ本です。

(1) サンチョ・キホーテの旅
〔西部邁・新潮社〕
西部さんからいただきました。しみじみの気持ちになりました。

(2) 帝国のはざまで―朝鮮近代とナショナリズム
(アンドレ・シュミット・名古屋大学出版会)

(3) イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 12
(ジョン・J・ミアシャイマーほか・講談社)

(4) 日米同盟の正体~迷走する安全保障 
〔孫崎享・講談社現代新書〕

(5) 中国貧困絶望工場
〔アレクサンドラ・ハーニー・日経BP〕

(6) 韓流幻想
〔呉善花・文春文庫〕

(7) 日本陸軍と中国
(戸部良一・講談社選書メチエ)

(8) 台湾出兵
〔毛利敏彦・中公新書〕

(9) 支那革命外史
〔北一輝・中公文庫〕

(10) 会津落城
(星亮一・中公新書)




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近況もろもろ

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発売中の「表現者」最新号24(「危機を乗り越える知恵」)に「二十年目の金賢姫」というタイトルのコラムを書きました。関心のあるかたはお手に取っていただきたい。

北朝鮮に拉致された田口八重子さんのご家族が韓国で、金氏と会見したことが話題になりましたが、テレビの映像のなかの彼女を見て、20数年前、マカオに潜行中の金賢姫氏の周辺を取材したときのエピソードを回想したものです。

富岡幸一郎・編集委員代表によれば、「私と榊原英資、三浦小太郎氏の3人の連載コラムは同誌の「売り」だ」ということらしいのですが、こうした「甘言」に釣られて?気がつけば、もう1年間も連載を続けていました。

実は今年の初めに情報誌をスタートする際、これまで付き合いのあったメディアとの関係を再調整せざるをえない必要性に迫られていました。絶対的に時間が取れなくなったからです。それで、「表現者」の連載も当初1年の約束だったので、次号で降板させてもらおうか、と、つい最近まで考えていたのですが、とりあえず書けるところまで書かせていただく、ということに落ち着きました。

それにしても富岡さん、精力的です。彼はいずれいま以上に、日本の文壇のキーマンになるでしょう。

グローバル化、グローバル化と散々書きまくってきましたが、私もとうとう当事者になってしまいました。講談社から発売した「田中角栄と毛沢東」がグーグルブックサーチの採用本になっているという連絡があったのです。
つまり、グーグルを通じて、この本が世界中からアクセスして、無料で読めることになるらしいのです。まいっちゃうよな、いきなり〔笑〕。

この件ではすでに日本文芸家協会が抗議声明を出していますが、グーグルの文化「帝国主義」そのものです。回答期限は5月の連休まで。結論はいま少し考えてみたいのですが、テクノロジーの発達と国際化がどんどん私自身の仕事にも押し寄せていることを実感します。「ニューズレター・チャイナ」(NLC)の購読者にも相当数、海外にお住まいの方がいらっしゃいます。

「田中角栄と毛沢東」はいずれ改定版を書きたい。中国は「古い友人」たるニクソン米国大統領の「ウオーターゲート事件」と田中角栄首相の「ロッキード事件」をどう見ていたのか。関係者のインタビューもすでに終了しています。田中失脚を直ちに陰謀論だけで語る「識者」が多すぎます。それはまだ検証されていないのです。

ただ、米国が事件に関与してようが、そうでなかろうが、田中外交は経済大国に復活した日本の第三世界自立外交として、米国サイドから強い警戒感をもって受け止められていた。
当時、中国の人民解放軍機関紙「解放軍報」はこうした日米両国間の外交的軋轢を「日本帝国主義と米国帝国主義の第三世界収奪をめぐる矛盾の表面化」と評していましたが、こうした政治的リアリズムを欠落させた「ロックフェラー」や「フリーメーソン」の謀略論が多すぎることは問題です。なんでもかんでも「フリーメーソン」。日本は平和です。


NLCの読者に、やや高齢な女性の方がいらっしゃいます。この方はこれまでPCは全くの素人だったのですが、NLCを読みたくて、PCにチャレンジ、昨日初めて、メールを送ることに成功し、念願の読者になっていただくことができました。
NLCを読むことだけを目的に、一生懸命メールの操作方法を覚えたとおっしゃるのです。

この方ばかりではありません。ある女子大生の方の場合は、1年前から私のファンで、情報誌の発刊も楽しみにし、購読者申し込みのお知らせ直後、直ちに読者になっていただきましたが、申し込み用紙の書き込みにはこう書かれていました。
「貧乏学生ですが、青木さんの記事を読めるのなら、生活費を倹約するくらいへっちゃらです」。

嬉しいです。お返しする言葉もありません。さらに深く、するどく状況に切り込む記事を書き続けることで、お二人のお気持ちに答えたい。これが私の素直な感想です。ありがとうございます。





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4月20日、午後11時半、ニューズレター・チャイナVol.007を配信しました。
ご確認下さい。

件名は、【ニューズレター・チャイナ】Vol.007 (2009-04-20)
送信元は、NLChina@trycomp.com です。

タイトルは、
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中国共産党対日工作の研究(2)
「皆様のNHK」これだけある中国政府との「不都合な真実」
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「中国共産党対日工作の研究」の後編になります。






21日午前3時には、「ニューズレター・チャイナ通信」を配信しました。
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中国共産党対日工作の研究 (1)
「皆様のNHK」これだけある中国政府との「不都合な真実」
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アントニオ猪木のコブラツイスト

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一昨日の「士気の集い」に参加された方にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
また当日の講演の準備に関わり、講師としてお呼びいただいた千田昌寛治さんたち「士気の集い」の関係者の皆さん、呼んでいただき感謝しています。そしてお疲れ様でした。

二次会も大いに盛り上がり、興奮の水道橋でしたが、〔笑〕参加された方々となかなかゆっくりお話できず、それが心残りでした。申し訳ありません。

たくさんの方にご参加していただき、それはありがたいのですが、多少の問題点もあります。それは私の講演のなかにはいつもプロレスネタが入ることで、マニア以外の方には理解しがたいのではないのか、という反省であります。
とは言え、会場にはかならずこのネタに反応を、それも強く反応する方がいて、彼らの存在も無視することは出来ません。「皆様の青木直人」の悩みも深いのです。

人間の認識にはプロセスがある。
いきなり全てはわからないし、錯誤もあれば、誤解もある。日本人はリアルな国際情勢を、従来の硬直したイデオロギー的視点からだけ見てはならず、現実にあわせた正確な認識へと変換していかなければならない。こんな話をさせていただきました。

例にあげたのが、ストロングスタイルの新日本プロレスを「真剣勝負ではない」と切り捨てた前田日明(うちの近所です)のUWFも、所詮はプロレスの亜流でしかなかったというエピソードでした。田村潔がマイクで「高田さん、私と真剣勝負をしてください」と叫んだ瞬間、「ガチのU」の神話は崩壊していったのです。

やがてすべてのプロレスファンにとっての「カノッサの屈辱」「敗戦記念日」が訪れました。それが高田ヒクソン戦だったのです。秒殺されてリングに倒れる高田伸彦の姿に、プロレス最強幻想に酔いしれていた私たちに言葉もなく、トラウマは長く胸中に残ったままでした。
この日力道山以来の「プロレス」の時代にピリオドが打たれたのです。
繰り返します。正確な認識には過程があるのです。
アントニオ猪木の肉体の様式美とも言いえるコブラツイストに魅せられてから30年。
ドロップキックは効きません。延髄切りも効きません。ここまで公衆の面前でキッパリと断言できるようになるには、それほどの長い歳月が必要だったのです。


とはいえ、今後も講演でプロレスネタは使いたいと思います。
講演に参加された「同志」の皆さん、私たちの合言葉は「書泉の地下で!」。
これをご唱和願います。






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先ほど「ニューズレター・チャイナ」〔NLC〕の第6回目の配信記事である

中国共産党対日工作の研究
「皆様のNHK」これだけある中国政府との「不都合な真実」

を会員の方に送りました。書いているうちに材料が増えたので、「前編」「後編」と二回に分けることにしました。
取材メモを参考に原稿を書いていたのですが、確かにNHKという放送局は中国との関係で言えば、伏魔殿ですね。これほど露骨なつながりがあったとは、あらためて驚かされました。

そのNHKですが、「NHKに映画めぐみの放送を要請する会」〔仮題〕のことで、めぐみさんのお母さん・早紀江さんと先日電話でお話させていただきました。
大変、喜んでいただき、「家族会の拉致運動はあの映画のまま、そのままなんです」とおっしゃいましたが、ぽちぽち賛同人に声をかけています。
一定数になったら、大々的に署名を始めたいと思っています。その節はよろしくお願いします。

また明日「士気の集い」で講演します。いよいよ北朝鮮有事が始まります。この間金正日の病み上がりの姿を映した動画や写真が党機関紙や党のテレビ画像に登場してきたのがなによりの証拠です。あれは「将軍の生存中に」後継体制を誕生させるという政治的メッセージなのです。
なにからなにまで毛沢東のときとそっくりです。思い出してほしい。毛の葬儀の場で、「団結」を誓い合った指導者たちがわずか1ヶ月にして分裂、華国鋒が政治的に勝利を収めました。華国鋒はなぜ後継者になりえたのか。彼は毛が選んだ指導者であり、毛は華に対して「あなたがやれば私は安心だ」と語ったというのです。

団結の裏にある分裂の兆し。耳を澄ませ、目を見開いて、ついに始まる金体制終焉の意味を解読しなければなりません。無責任ですが、ワクワクします。
時代の転換が始まるのです。


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青木直人講演会
「米中同盟と拉致処分・日本はなにをすべきなのか」

時 間 4月18日(土)18時30分〜20時30分 〔開場 18時15分〕
会 場 文京シビック 地下1階アカデミー文京学習室〔文京シビックセンター内〕
参加費 1000円 〔事前申し込みの女性・学生 500円〕
懇親会 20時〜22時 参加費 3800円 〔事前申し込みの女性・学生3500円〕
主 催 士気の集い 青年部 
電 話 090−3450−1951
ファクス 050−1282−2472

懇親会は講師の青木も同席して参加者の方とお話したいと思っています。
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■これまでに配信した「ニューズレター・チャイナ」と「通信」に関しては、http://aoki.trycomp.com/NL/back.html でタイトルがご覧いただけます。

NHKの「不都合な真実」

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「皆様のNHK」が放送した「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー」は日本の台湾統治の描き方が一面的な批判に終始しており、歪曲ぶりはあたかも、中国共産党の台湾観を彷彿させるようだとして、保守系団体を中心に激しい抗議を受けています。私もこの番組は見たのですが、ワンパターンの左翼教条主義史観そのもので、党派性だけが目につく最初に結論ありの「プロレス番組」そのものでした。

台湾「植民地」問題は日本と台湾だけの間で論じられることでありません。オランダ支配による植民地時代や中国との関係など、多面的に論じられるべきでしょうし、日本の統治時代のひどさを遡上にあげるのなら、日本に代わって、台湾の新しい支配者となった中国国民党の統治の実態はどうであったのかも公平に検証されるべきでしょう。

犬が去って豚が来た。台湾人がこう形容する日本と大陸の支配形態の違いも同時に伝えない限り、「台湾に生まれた悲哀」(李登輝元総統)の真の意味は理解できない。
日本の戦前のアジア支配を否定的に論じる「インスタント・リベラル」たちは当時世界を覆い尽くしていた列強の植民地支配のパワーポリテックスに理解がいたらず、相も変わらず歴史を二カ国間の「道徳問題」だけで裁断しようとするのです。

異民族による善政はありえる。そして生活者は同民族による圧政よりも異民族支配下の安定と繁栄を願うこともある。これこそが、政治的リアリズムであって、いや違うというのなら、そういう方々はGHQ占領軍という異民族による軍事的支配を背景にして誕生した現行憲法をなぜありがたがるのか、そのことを釈明していただきたい。日本国憲法はマッカーサーの軍事的圧力の下で誕生した。護憲派は異民族による銃剣支配下の「善政」を支持しているのである。「平和憲法」とは被爆死した同胞の怨念の上に咲くあだ花なのだ。


話は元に戻る。大笑いなのは米国製の憲法をありがたがる連中が、このNHKの番組のように、日本の台湾統治だけは「非人間的」「差別」「帝国主義的」と断罪することである。彼らは白人の帝国主義支配はOKでも、日本の「軍国主義的」支配は許さないと強弁するのである。気が狂っているのではないのかね。なぜなら、こうした思考パターンこそ、正真正銘のレイシズムに他ならないからである。
日本の台湾統治は問題だが、マッカーサーと中国共産党の支配については手を触れない。「皆様のNHK」はいま、ジャーナリズム精神とほど遠いところにいる。

で、そのNHKです。日本の歴史へのバッシングと中国共産党への迎合ぶりはかねてから問題にされていたのですが、今回の問題の広がりを見て、「ニューズレター・チャイナ」(NLC)では「緊急配信」として、中国政府とNHKの不健康な「癒着」実態をレポートすることにしました。
結論から言えば、中国のことになるとNHKの現場では「まずいことには徹底的に目をふさぐ」という迎合的姿勢があらわです。受信料を払っている視聴者こそ、この隠された事実を知っておいてほしい。

ニューズレター・チャイナの読者の方へ

4月17日 第6回配信〔緊急配信〕予定
中国共産党対日工作の研究 (1)
「皆様の」NHK・これだけある中国との「不都合な真実」

記事を差し替えましたので、今回配信予定だった「米中「同盟」の黒幕・キッシンジャーはいまなにをしているのか」は1週間後になります。ご理解ください。

追加
ブログでお知らせしたように、昨日、山田宏杉並区区長から区役所などすべての区の施設職員に、放送を通じ、拉致問題解決を呼びかける挨拶がありました。これをうけて、職員の方々の胸にブルーリボンが着用されています。私はこの杉並の運動を高く評価するものです。
政治家の仕事は拉致問題解決を求める全国集会で、アリバイ的に、「連帯」の挨拶をすることではありません。言葉はもういいのです。行政を動かし、予算をつけて、具体的な解決にむけた国民啓蒙を行うこと。これ以外になにか政治家の仕事があるのでしょうか。
有権者の代表たる政治家は単なる大衆運動家ではないのです。
たとえ善意であったとしても、拉致集会でマイクをとるだけならサルの次郎でもやれるでしょう。いまのままなら、ほとんどの政治家たちは「悪く申せば泥棒なり」〔西郷隆盛〕。

一点の火花も荒野を焼き尽くすことができるのです。
杉並の戦いを首都全域に、さらに全国へ!






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■ニューズレター・チャイナの今までに配信した号の内容に関しては、http://aoki.trycomp.com/newsletter.html をご覧下さい。


読者の方には「ニューズレター・チャイナ通信」を緊急配信します。

タイトルは「敵国になり得る国中国 北朝鮮6者協議「脱退」の真相」です。
北朝鮮が外務省声明のなかで、国連安保理のミサイル発射決議に反発して、6者協議からの脱退をほのめかしています。現状ではあくまで外交駆け引きと見るべきですが、より本質的には私が繰り返し指摘してきたように、6者協議のホスト国・中国に対する不信と反発の表明なのです。

中国と北朝鮮は同盟国でも、真の友好国でもありません。
中朝関係は地政学的に影響を与え合う関係であるがゆえに、金正日の健康悪化と政権把握能力の低下は北に対する中国の影響力の増大を不可避にする。近年の中国資本の北への投資は経済的浸透を通じた政治的影響力の拡大が目的であり、それは過去、中国共産党がソ連の覇権外交を「新ツアーリズム」と非難したように、北から見れば援助を口実にした「帝国主義的野心」の追求以外ではありません。これが北朝鮮指導部の紛れもない実感でしょう。

毛沢東の言葉を借りれば、北朝鮮内部で「誰が我々の味方なのか、誰が我々の敵なのか」という混沌とした政治状況が生まれつつある。
話を日本人拉致問題にふれば、私たちはまだまだ現状分析において未熟なのです。正確に情勢を読んでおかないと、「米国への過剰な依存」や「拉致で中国と共闘論」などの同じ過ちを何度も繰り返すことになるでしょう。
18日の集会ではそんな話もしたいと思います。

(各地の「救う会」の代表の方から様々なご要望やご連絡をいただくようになりました。
全国の「同志」たちが緊急に共通の情勢認識を持つことが必要です)


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4月18日(土)
「米中同盟と拉致処分・日本はなにをすべきなのか」

時 間 18時30分〜20時30分 〔開場 18時15分〕
会 場 文京シビック 地下1階アカデミー文京学習室〔文京シビックセンター内〕
参加費 1000円 〔事前申し込みの女性・学生 500円〕
懇親会 20時〜22時 参加費 3800円 〔事前申し込みの女性・学生3500円〕
主 催 士気の集い 青年部 
電 話 090−3450−1951
ファクス 050−1282−2472
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今週はNLCの第6号「米中「同盟」の黒幕・キッシンジャーはいまなにをしているのか」を配信します。ユダヤの陰謀論の類ではなく、彼の政治的存在の意味を正確に認識しておくべきです。


※15日、午後4時、「ニューズレター・チャイナ通信(訂正版)」を配信しました。ご確認下さい。

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■これまでに配信したニューズレター・チャイナの内容に関しては、http://aoki.trycomp.com/newsletter.html をご覧下さい。

太陽の馬鹿野郎!

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昨日は私の講演に多くの方に参加していただき、ありがとうございました。
本もたくさん買っていただき、心よりお礼申し上げます。
参加者のなかに、若くて知的な女性の方が多くおられ、驚きました。その美しさはおもわず目が潰れそうになりそうなほどでした〔笑〕。

講演の中で話した「歴史認識」についてですが、日本国内でも一致した歴史観が常に存在するわけではありません。たとえば、明治維新をめぐっても、戊辰戦争における薩長と会津の政治的立場の違いからその評価は180度違います。
しかしこれがむしろ普通なのであり、歴史観の違いを政争と外交の図にする、近年の中韓外交の異様性こそが大問題なのです。
いずれ日清、日露戦争当時の大陸と朝鮮半島をめぐる「歴史認識」について触れたいと考えています。中国、韓国の昨今の日本批判など、具体的状況をベースにして反論すれば論破はいくらでも可能です。

(NLCの会報「NLC通信」の中で、この件については詳細に触れていますので、そちらを参考にしてください)

講演はDVDにして、一般販売します。完成したらHPで告知しますので、関心のある方は申し込んでいただきたい。

三浦小太郎さんの博識にはあらためて感心しました。こうした人物がどんどん世に出なければ日本の夜明けは遠いです。彼とは今度、新宿のロフトでライブをやりたいですね。

ボランティアの方には本当にお世話になりました。慰安会の席で提案したように、いずれ皆で海辺の温泉にでも行こうではありませんか。
リゾートの朝。浜辺を走りながら、小石を掴んで、海に向かって投げるのです。
そして肩を組みながらこう叫びましょう。「太陽の馬鹿野郎!」。
完璧に森田健作モードですが、このブログを読んでいるあなた。あなたも参加してみませんか。歓迎します。
まっ、あれやこれやで、お疲れさまでした。


■ニューズレター・チャイナの詳細、お申し込みは、http://aoki.trycomp.com/NL/ から

4月11日、午後9時半、ニューズレター・チャイナ Vol.005を配信しました。
ご確認下さい。

件名は、【ニューズレター・チャイナ】Vol.005 (2009-04-11)
配信元は、NLChina@trycomp.com

内容タイトルは、以下の通りです。
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米中「同盟」の司令塔・戦略対話の正体
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■配信が届いていないという方は、http://aoki.trycomp.com/NL/haisin.html からご連絡下さい。

■ニューズレター・チャイナの詳細、お申し込みは、http://aoki.trycomp.com/NL/index.html から。
4月申し込みでも3月分に遡っての配信をご希望の方は、コメント欄にその旨記載して下さい。







日時:4月12日(日) 午後1時〜午後4時(午後12時20分開場)
場所:星陵会館ホール(東京都千代田区永田町2-16-2)
   http://www.seiryokai.org/kaikan.html
   (駐車場はありません)

主催:ニューズレター・チャイナ
内容:第一部 講演:青木直人 
   第二部 対談:青木直人&三浦小太郎
   第三部 質疑応答
   
参加費:一般1,500円 読者会員1,000円(ニューズレター・チャイナの読者)
    全席自由(定員400名)

※午後12時20分の開場時から午後1時の開演まで、PHP研究所より出版された青木直人の著書のサイン即売会を開催します。
※ニューズレター・チャイナの読者会員は、優待券をご持参下さい(読者には別途連絡します)。

講演のお知らせ

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先月の福島県猪苗代町の講演に続いて、朝鮮半島情勢と拉致問題について講演を行います。

5月24日(日)午後2時~5時
「同胞奪還!日本再生へ!」
~北朝鮮有事が始まった
場所 大分市 アートプラザ(http://www.art-plaza.jp/data/access.html
主催「救う会大分」

私の講演以外に、九州の「家族会」の方々が出席して、お話されます。
今全国に「救う会」が30以上あるようですが、実際に活動しているのは「電脳補完録」を主催している山本さんに聞くと、10程度だとか。
そうした地道な活動をなさっている方々から、私を講師にと、おっしゃっていただくことが増えています。これはジャーナリスト冥利につきる話で、本当に嬉しく思います。
大分以外の「救う会」からもいくつか講演の依頼があり、この際、行けるところはできるだけ行きたいと考えています。

講演のサブ・タイトルを「北朝鮮有事が始まった」としたのは、この通りの認識をもっているからで、長く続いた金正日政権の寿命もほぼ先行きが見えてきたようです。最大の理由は金その人の体調の衰えにあります。先日彼がプールサイドで写った写真を見て、ある種の感慨がありました。それは76年9月に死去した毛沢東の最後の写真のことでした。
「偉大な領袖」毛沢東主席はやみ衰え、口はしまりなく、すでに目に力はなくなっていました。中国共産党中央はさまざまな政治的思惑をこめて、建国の父の遠くない不在を国民に伝えたのでした。
今回の金の写真配信も同様な思惑があり、近づく金の不在と権力の継承を示唆するものであると私は考えています。
問題は政権の継承が決してスムーズにはいかないことです。
先軍政治からの脱却は不可避なのですが、では開放に向かうだけの力を後継者と労働党はもっているのかどうか。私の見通しは明るいものではありません。

間違いなく来る金の不在とそれがひきおこす政治的動揺。それを念頭において、拉致問題の解決に向けたシナリオを描いていかなければなりません。

それにしても、出演したTBSのスタジオで30年ぶりに見た毛沢東の写真は懐かしいものでした。私がちょうど「紅旗」〔共産党理論誌・廃刊〕を学習テキストに使い始めたころに各種のメディアに掲載されていたものだったからです。
毛と文化大革命、さらにアジア主義については石平さんと対談本を出そうかと話し合っています。そうなると今年は合計4冊単行本を書くことになり、相当ハードな一年になりどうです。
(冒頭の集会は一般向けに公開されています。九州各地から多くの方に参加していただきたいと思っています)


「ニューズレター・チャイナ」の読者の方へ

今日中に第五回目の記事
「米中「同盟」の司令塔・戦略会議の正体」を配信します。
4月はさらに米中関係のレポート〔「戦略会議の正体パート2」、それに「第二の米中「同盟」世界銀行の内幕」〕にプラスして「小沢一郎と中国共産党の闇」を送ります。
(※ 配信が遅れております。今しばらくお待ちください。)

購読の申し込みが続いています。ありがとうございます。
購読期間は特に指示がない場合、申し込み月からの配信になります。バックナンバーを希望の方は必ずその月からと明記してください(例えば、申し込みは4月でも、配信は3月分から希望、と)。







日時:4月12日(日) 午後1時〜午後4時(午後12時20分開場)
場所:星陵会館ホール(東京都千代田区永田町2-16-2)
   http://www.seiryokai.org/kaikan.html
   (駐車場はありません)

主催:ニューズレター・チャイナ
内容:第一部 講演:青木直人 
   第二部 対談:青木直人&三浦小太郎
   第三部 質疑応答
   
参加費:一般1,500円 読者会員1,000円(ニューズレター・チャイナの読者)
    全席自由(定員400名)

※午後12時20分の開場時から午後1時の開演まで、PHP研究所より出版された青木直人の著書のサイン即売会を開催します。
※ニューズレター・チャイナの読者会員は、優待券をご持参下さい(読者には別途連絡します)。


■ニューズレター・チャイナの詳細、お申込は、http://aoki.trycomp.com/NL/ から。

■読者の方で、ニューズレター・チャイナが配信されていないという方は、お手数おかけしますがこちらからご連絡下さい。すぐに再配信いたします。

1時に私の単独講演「日本論」をスタートします。ちょうど1時間です。
テーマは歴史を認識する際の基本的な姿勢について、です。中国や韓国の日本に対する歴史「認識」攻撃に潜む政治性と時代背景の欠落、さらに日中関係や日韓関係を二カ国間関係だけに絞って論じることの非現実性について触れます。

第二部では三浦小太郎氏と対談します。ここでのテーマは「革命か、反革命か、いま西郷隆盛を論じる」です。果たして明治維新とはなんであったのか、話をした後、参加者の方からの質問を受けたいと思います。


日時:4月12日(日) 午後1時〜午後4時(午後12時20分開場)
場所:星陵会館ホール(東京都千代田区永田町2-16-2)
   http://www.seiryokai.org/kaikan.html
   (駐車場はありません)

主催:ニューズレター・チャイナ
内容:第一部 講演:青木直人 
   第二部 対談:青木直人&三浦小太郎
   第三部 質疑応答
   
参加費:一般1,500円 読者会員1,000円(ニューズレター・チャイナの読者)
    全席自由(定員400名)

※午後12時20分の開場時から午後1時の開演まで、PHP研究所より出版された青木直人の著書のサイン即売会を開催します。
※ニューズレター・チャイナの読者会員は、優待券をご持参下さい(読者には別途連絡します)。


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■読者の方で、ニューズレター・チャイナが配信されていないという方は、お手数おかけしますがこちらからご連絡下さい。すぐに再配信いたします。

髪すっきり

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ニューズレター・チャイナの配信を始めて1ヶ月になります。この間、講演をしたり、動画の撮影をしたり、さらには久しぶりに地上波の報道番組に出演したりしたのですが、あらためて気になったのは、ネクタイの乱れや伸びっぱなしの髪型のこと。
今日、病院から帰って、散髪に行きました。春らしくすっきり。
気に入っています、この髪型。
カットをお願いしている理容師のMさんは、私同様に格闘技ファンで、彼から「この近所に前田日明が住んでいるんですよ」と聞いて、どっきり。彼は拉致された日本人について関心も高く、なんのかんの言いながら日本の民度は極めて高いことを実感します。

その動画ですが、「YOU TUBE」と 「ニコニコ動画」にニューズレター・チャイナのプロモーションビデオを流すことにしました。アクセスすれば、見ることができます。ここに毎月2回会員向けに動画配信している映像の一部をアップして、宣伝させていただきます。
また今後は会員の方に配信している「ニューズレター・チャイナ通信」(月4回の本配信とは別に読者の方にお送りしているレター)の内容も工夫したいと思っています。新聞やテレビなどマスコミが流す「中国分析」や「論評」のなかから、「いくらなんでも言いすぎだろう。本当はこうですよ」というアングルの主張を掲載していきます。マスコミはダメだ、これはもういい。ではネットに無条件に正しい情報が存在しているのか。私にはそれも疑問です。

自画自賛するわけではありませんが、ネットで流れている小沢一郎と西松建設の北朝鮮利権の出所のひとつは私がチャンネル桜で昨年日朝正常化と利権構造について話した内容です。あちこち見てみても、どれもこれもこの中味を超えていません。
ですから、第一回目の配信はさらに踏み込んで、小沢ー西松ー北朝鮮正常化「支援」プロジェクト疑惑として取り上げさせていただきました。

必要なことはマスコミ報道を批判することではありません。もうそれは終わりました。
今後はマスコミ報道を乗り越えること。これは批判非難よりもはるかに辛い困難な道程です。しかし私はこれにチャレンジしたいと思っています。
こんなレベルの中国報道で、中国と日中関係が論じられたのではたまりません。

二年前に刊行した「中国の黒いワナ」〔宝島社〕を文庫にしたいと版元から連絡が。
あたらしくいくつかのテーマを書き加えて、1冊にします。
これ以外に4月は別の単行本の原稿を入稿しなければなりません。こちらは早ければ6月の末には店頭に並ぶはずです。表紙を見て驚かないように〔笑〕。


You Tube
http://www.youtube.com/watch?v=lSg7jDS1oT0&feature=channel_page
http://www.youtube.com/watch?v=8VV00qE4CDo&feature=channel

ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/1238721590
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6638398

杉並区の戦い

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不思議に話題になっていないが、今年に入ってから東京都杉並区が北朝鮮に拉致された日本人救援運動への支援体制を本格的に始めている。
音頭をとっているのは山田宏区長、松下政経塾出身の政治家である。
具体的に中味をみると、自治体の取り組みとしては相当なもので、世論に迎合しただけのお付き合いのレベルではない。

現在決定しているのは次のような支援メニューである

①6日から横田滋さんの録音メッセージを役所全体に流し、山田区長が直接、杉並区としての取り組みを全職員に説明。また管理職には全員ブルーリボン着用を義務づけ、一般職員にも任意だが、可能な限り、ブルーリボンシールを名札に貼付させる。

②5月下旬~ 区役所で写真パネル展開催

③6月2日(火)午後6時~8時まで
杉並公会堂にて1000人区民大集会開催
〔ゲストに家族会から横田御夫妻、飯塚会長、増元事務局長参加予定〕
なお会場では特定失踪者問題調査会のグッズも共同販売されます。

④11月上旬~
 映画「めぐみー引き裂かれた家族の30年」上映とパネル展〔セシオン杉並〕

さらにこの1年間で、写真パネル展(7ヶ所の区民センター)、署名運動、ブルーリボン区民普及運動を展開予定。

首都東京の中心杉並区。そこでこのように、自治体レベルでは初めて本格的な支援体制が
組まれる。草の根の国民運動である。山田プランが秀逸なのは、上からの一方的な「支援」ではなく、拉致問題を通じて、市民の視点から人権と安全保障の問題をともに考えていこうとしている点にある。

杉並区は過去、最過激派勢力・中核派の最大の拠点地域で、山田氏はそこに乗り込んで、彼らが「ファシズム」と決め付けた「新しい教科書を作る会」の教科書採択を実現させた人物である。
これを見ただけでも、腹の座り様は相当なものである。警視庁からの警護の申し出も、彼は断わっている。今国民が求めているのは、まちがいなく、こういう胆力のある政治家なのである。
杉並の勇気ある同胞奪還の戦いをさらに他の区にも拡大し、全国地方自治体すべての取り組みにつなげたい。全国知事の会も誕生した。住民票や印鑑証明を取りに行った際、同時に、カンパもできる「みんなの区役所」からの支援が杉並から始まる。

読者の方々にはぜひ、山田区長と区役所の職員の方々の戦いに応援のメールを送っていただきたいと思います。

メールのあて先はここです。

https://www2.city.suginami.tokyo.jp/letter/letter_box.asp





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中国共産党の宣伝担当のドン

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中国共産党の宣伝担当のドン・李長春政治局常務委員〔党内序列NO5〕が来日し、大手報道機関14社の首脳と会見した席で、日本の中国報道に対して「良好な世論をつくるように努力してほしい」と発言したことが話題になっています。来日した中国首脳が日本のメディアに直接こうした発言をしたことは過去に例がありません。
李発言の背景は一向に好転しない日本人の対中国不信と反発に対する苛立ちです。

ですが、そもそも李常務委員は江沢民政権後期、党のイデオロギー宣伝機関を指揮して、徹底的な反日キャンペーンを実行した人物であります。
彼に関することでマスコミが指摘していない事実があります。
それは2002年5月に発生した中国・瀋陽における北朝鮮の難民一家「亡命」事件との関連について、です。あの時、亡命劇の一部始終を撮影したビデオ映像を共同通信社が世界に配信し、それによって、大使館を警備していた中国の人民武装警察部隊の無法ぶりや、当時の阿南中国大使の「難民は追い出せ!」との発言があきからになり、日本でも国民の轟々たる非難をあびました。
事件後、中国政府は取材を敢行した共同通信に対して政治的報復を行っています。
記者に対して「報道ビザ」の発給を中止したのです。簡単に説明しておくと、通常外国人が中国国内で取材する場合、記者専用の「取材ビザ」と、私たちフリーランスや雑誌記者が使う「観光ビザ」の2種類があるのですが、前者は中国外務省の新聞処が発行しています。
共同通信社はこれを半年間禁止されたのです。そのため記者は、中国で仕事をする際に、やむを得ず「観光ビザ」で入国し、取材することを余儀なくされたのです。
ですがこれは厳密に言えば違法行為、事実夜中の2時にいきなりホテルの部屋に公安が乗り込んで、連行され、当局の事情聴取を行われた事件も頻発しているのです。

瀋陽事件報道に対する中国当局による政治的報復。このときのキーマンのひとりが現在、来日中の李長春氏なのです。彼は過去、事件の舞台になった瀋陽市の党書記も勤めており、さらに事件の処理についても、党の政治局常務委員として、宣伝担当の最高責任者の立場から、海外のメディア報道に監視の目を光らせていました。共同通信の報道も24時間チェックされていたのです。日本のメディア首脳が会見したのは、こういう人物だったのです。
当然、マスコミ14社のトップはこうした事実を知っていたはずですが、そのことを彼に質し、抗議した「ジャーナリスト」はいませんでした。ジャーナリストと新聞社や通信社、それにテレビ局の社員は決してイコールではありません。お気軽に政治家をバッシングするのも結構ですが、ではお前は本当に言論弾圧に抗して戦ったのかどうか。そう問われたとき、胸をはって回答できたのでしょうか。
政治家がダメだというのなら、マスコミもまた同様です。
李氏は日本の中国報道に対して苛立ちを隠しません。中国政府が対日関係で最大のターゲットにしているのは政治家でも財界でもありません。報道機関なのです。日本人の中国嫌い、警戒感。その理由は中国の行為にあるのではなく、日本の悪意ある報道がもたらしたもの。これが中国政府の認識です。
今回の会談でいずれ、中国批判をダウンさせる報道機関がでるのかどうか。皆さんも注意して観察していただきたい。

中国報道についていえば、外務省出身の評論家・岡本幸夫氏も産経新聞紙上で、「日本には中国嫌いの記事が氾濫している」と書いています。大笑いです。岡本氏はあの田原総一郎の「サンデープロジェクト」で中国側と対談、「中国が戦争賠償金を放棄したことに感謝する」と発言しています。
しかしそうか。
そもそも賠償金は払う必要のないものでしたし、日本はその「代償」として中国向けODAを6兆円も行っています。それはいまも継続中です。
そればかりではない。賠償金の放棄は中国が日本を対ソ統一戦線に参加させるために行った政治的「譲歩」でもあったのです。
そのことは日中正常化以後、執拗なまでに北京政府が日本に対して「覇権反対」を盛り込んだ平和協定の締結を求めてきたことからも明らかです。岡本氏は中国が善意で「戦争賠償金を放棄した」と考えているのでしょうか。
だとすれば、フランシーヌのように「あまりにもおバカさん」。
メディアの勇気のなさと外務省OBの無知蒙昧な対中評価こそ、李長春の内政干渉発言とメダルの表裏の関係なのです。


3月から「ニューズレター・チャイナ」の発行を始めました。多くの方に読者になっていただき、本当にありがとうございます。

プレ創刊号として
「運命共同体」に向かう米国と中国
 切り捨てられる「拉致」と「台湾」
を3月1日に配信しました。

以下、3月配信分です。

第一回〔3月13日〕 小沢一郎・西松建設・日朝正常化「利権」

第二回〔3月22日〕 水位を増す中華経済愛国主義 コカコーラ買収劇の背景

第三回〔3月27日〕 〔動画〕金正日激やせ写真が暗示する「金政権の終焉」
            配信は後継体制を示唆?毛沢東のときもこうだった!

第四回〔3月31日〕 〔動画〕「安定なき成長」に苦悩する中国全人代
            4兆元投資に寄生する最大の敵・党地方組織の現実

なお動画については不満足なところもあり、4月以後はより見やすい、聞きやすいものに改良していきます。お詫びして、お約束させていただきます。


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