8月講演のお知らせ

| | trackback(0)

本年度初めてのNLCの講演会を8月28日(土)の夜から文京区の文京シビックで開催します。
1月に女性塾、2月に士気の集い、と他団体主催の講演では講師を勤めましたが、NLCの主催としては先月のNLC岡山の会の講演だけ。そのため、首都圏の読者の方々から、「そろそろ東京でお願いします」というリクエストが多く、それでこの日に開催ということに決定しました。
当日は何を話そうかと、あれこれ考えてはいるのですが、時節柄、「中国経済のゆくえと日本企業の選択」というビジネスマン対象の経済マターの話にするのか、あるいは、多少趣向を変えて、「田中角栄論」 にしようかと、そのあたりがいまだに結論は出ていません。

現在発売中の「新潮45」が田中角栄特集を行っています。
民主党政権の誕生、中国の台頭、米国覇権の衰退という内外の歴史的転換は誰の目にも明らかです。それでいて、政治家の資質の劣化も否定できない現実です。そうしたさまざまな諸要因が田中再評価の気分を生み出しつつあるのでしょう。
私は田中角栄という政治家を見る場合、3つの側面から評価を下すべきだと思っています。まずいわゆる彼の「金権政治」の問題、次に田中政権が断行した日中関係樹立と資源外交、そして高度成長路線の延長線上にある「日本列島改造論」の功罪であります。
民俗学者宮本常一氏の驚嘆すべき、精力的な民衆史の聞き語りのなかに、田中的なる「豊かさ」の追求と完成がどれほど日本の伝統的共同体を破壊しつくしてしまったのかが残酷なまでに描かれていることはよく知られています。
ただ私には宮本再評価のきっかけを作ったノンフィクション作家の佐野真一さんが繰り返し、言及しているような形で、田中を一面的に糾弾することに、強い違和感を感じざるを得ないのです。宮本氏を高く評価するのはいい。私もまたそれは当然だろうと思う。だが果たして民衆は宮本氏が願望したように、常に正しい選択を行ってきたのかどうか。歴史の事実をみれば、民衆の共同体が豊穣で暖かな生活空間だけではなく、同時に、冷酷な残酷さと軽薄な愚かしさの内包していた事実は否定できないはずだからなのです。
角栄流の豊かさのひずみに公然と非難の声をあげることができるのは、ほかでもない、田中ら自民党政治家たちによって豊かさが実現したからこその結果なのです。そしてそうした成長の方向は社会党を中心にした野党にも共有されたものだったのです。
日本の政治を変えたのは占領政策ですが、伝統的な共同体を解体・変質させたのはまちがいなく高度成長の結果だった。占領政策と高度成長路線の功罪。このふたつを総括しない限り、日本の未来像は見えてこないのではないのか。そうした視点からの田中角栄論が必要だと思われます。


追加
6月に岡山でお話した内容をDVDにまとめています。中旬には完成します。必要な方は予約をお願いします。発送は月内を目指しています。
テーマは丹羽宇一郎新中国大使誕生の背景、「中国最強商社」をHPで呼号する同社が中国でやってきた献金ビジネスの実態、中国の対日マスコミ工作のあれこれ、が中心です。メディアでここまで踏み込んで指摘しているところはないはずです。

DVDのご注文は、
http://aoki.trycomp.com/NL/dvd.html





■ニューズレター・チャイナの詳細・お申し込みは、http://aoki.trycomp.com/NL/ から。









« Vol.067配信しました。 | HOME | 参議院選挙が終わりました。»


トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 8月講演のお知らせ

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://aoki.trycomp.com/mt/mt-tb-aoki.cgi/430















・ニューズレター詳細・お申込
・配信が届かない場合
・登録アドレスの変更
・Paypal対応しました




Voice 発刊のお知らせ

Voice 金正日の動静報道

Blog内検索


アーカイブ

BOOK