2011年9月記事一覧

天の方舟

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10月2日(日)の産経新聞に書評を書かせていただきました。
紹介したのは「天の方舟」(てんのはこぶね)。
作者は服部真澄さんで、講談社から発売されています(1995円)。
この本は題材をベトナムにおけるODAをめぐる腐敗にとったもので、日本のODAに寄生する開発コンサルタント会社、JICA,さらに両国の政治家の姿が赤裸々に描かれています。またODAについて基本的な紹介があちこちにちりばめられており、その点からもお勧めです。

それにしても面妖な話です。服部さんは作家であり、ジャーナリストではありません。その彼女がODAの腐食の構造を暴きだす一方で、肝心の記者たちはいっこうに、援助の内幕について掘り下げた取材をしようとはしないのです。

私の場合は中国向けODAの取材を1980年代後半に始めましたが、それは当時中国全土に広がり始めた拝金主義とたかりの風潮と日本のODAが無関係なはずがないという予感でした。取材すればするほどひどい話のオンパレード。ですが、ある方の言葉を借りれば「これまで何度も記者に話してきたが、ただの一度も活字になったことはない」というひどさ。

「そうした中国のマイナス面を暴きだすことは日本の右翼を喜ばせるだけだ」。これは大手新聞社の北京支局長の発言。
「中国向けODAのレポートは中国をバッシングする目的で行われた」これは「日本を代表するジャーナリスト」田原総一郎さん。
「(青木直人の)「中国ODA6兆円の闇」は中国に多額の援助をする日本政府を非難するもので、中国を敵視した本である」
こう批判するのが東大の准教授。

もう笑っちゃうよね。
こうした面々が自称、不正を許さない「リベラル」だと。
単なる北京の芸者じゃないの。
ジャーナリストの仕事はまず書くこと。対中ODA擁護論者の多い朝日新聞、毎日新聞ですが、彼らはとにもかくにも、これまで韓国、フィリピン、インドネシアと独裁体制がいかに日本の援助を食い物にしてきたのかを告発してきました。
ですが、こと中国にだけは奇妙な沈黙。それでいて、「援助を中止してはいけない」。バカ丸出しです。援助の継続か,否かは事実の検証を受けて決定しうること。取材もせずに、なぜ継続という結論ありきなのか。クーラーの効いた部屋で作文書いてんじゃねえよ。
ここまで読んできて、怒り心頭のあなたに。
「天の方舟」を勧めます。産経の書評も読んでね。



敵は本能寺にあり

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月刊WILLに掲載した「歴代中国大使の犯罪」が好評なようです。
さすがに新聞広告に載っている私の写真の大きさには驚きましたが、いずれにしても、いまの日中関係を考えると、単純に中国を罵倒しただけでは何の説得力もありません。中国と利益共有関係(ステークホルダーですね・笑)にある日本人と日本人組織を深く調査・分析し、その関係性と実態を白日のもとにさらしていくことが大事なのです。敵は本能寺にいる。心すべきはこの事実です。
丹羽宇一郎伊藤忠前会長が中国大使に就任するという意味は日中関係は経済界が仕切る、ビジネスの論理が最優先するということなのです。
小泉首相の靖国参拝を商売の邪魔だと切り捨てた論理は否定されることもなく、いまも健在なのです。彼ら財界人の頭のなかには、尖閣事件も、在日中国人の犯罪も存在してはいない。
だからこそ、これだけは言っておきたい。国境を越えて利益を追求するビッグビジネスの階級的本能と日本の国益は違うということを。中国にあれほど入れあげながら、まともに儲かってもいないトヨタの企業利益が私たちの公益に優先してはならないのだということを。

財閥富を誇れども、社稷を思う心なし。

平成版「昭和維新の唄」が聞こえてくるような時代になりました。


文藝春秋を筆頭に総合雑誌の売れ行きは低下する一方。さらに、読者の平均年齢も6、70代が中心。新規の若い読者はほとんどいません。これでは当然のように、年々販売数は減っていく。だからこそ、若い読者を掴むには左右のイデオロギーだけの切り口による評論(私の造語では言論界の紅白歌合戦)では到底無理なのです。冷戦終了後に生まれ育った彼らにとって、そうしたイデオロギーは身近なものではありません。パワーダウンしていく米国と台頭する中国という現実こそが彼らの出発点であり、それだけに、ちゃんと事実を押さえ、ファクトを積み上げて、論を展開するという方法論のほうがはるかに求心力を持つのです。
今回のWILLへの記事掲載については多少あれこれあったのですが(編集部からの圧力ではありません・笑)、担当のNさんが誠心誠意努力して解決することができました。ありがとうございました。






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23日のライブの当日に会場で配布させていただいたアンケートを読ませていただいています。回収率が高いだけではなく、講演の感想も、びっちり書かれており、嬉しい限りです。ありがとうございました。

結果だけ報告しておきます。

  1. 関岡さんとの合意を踏まえての話なのですが、時期は未定ですが、もう一度、ふたりでライブをやります。なお次は司会を立て、対談形式にしてみたいと考えています。また「今回は時間が少なかった」、「最低でも5時間はやって欲しい」というご意見も検討させていただきます。
  2. 質問時間がきちきちで、申し訳ありませんでした。最後に質問の挙手をされた一番後ろの席に座っておられた女性の方、時間切れですみませんでした。で、お詫びというわけではないのですが、関岡さんか、私かどちらかは、わかりませんが、お聞きになりたいことがあれば、このブログに掲載されている私のアドレスに質問内容をお寄せください。ブログ上で回答させていただきます。
    講演中、せっかく質問されたのに、時間の関係でお答えできなかった場合、以後、可能な限り、このように対応させていただきます。
  3. 会場には平田文昭さんもいらしたようで、ありがとうございました。平田さんが西尾幹二さんと対談された「保守の怒り」(草思社)は熟読させていただいています。プロレスではなく、シュートの見本のような本だと思います。
  4. 26日(月)に発売される「月刊WILL」に歴代の日本の中国大使がなにをやり、なにを語ってきたのかをレポートしました。「売国無罪」のオンパレードです。一貫する反米の裏返しとしての媚中姿勢、中国政府とのコネをマネーに換えることに余念がないばかりか、日本の「過去」には容赦なく、今現在の独裁政権のあり方には「深い理解」を示すといいう戦後日本の病理を代表するような面々ばかりです。
    私が告発している「日中友好利権」体制は彼らによって支えられているといっても過言ではありません。その「利権」がなにかは記事を読んでいただきたい。
    ですが、ことは官界だけの問題ではありません。
    こうした外務省から情報を嬉々として、ひけらかす「ジャーナリスト」たちの口から、いまや国民大多数の世論となった「対中ODA反対」の言葉が出てくることもないのです。そんなことをすればネタをもらえない。それが理由です。病は深い。はたして、SMAPを笑えるのかどうか。

今日は関岡英之さんとのライブにご参加いただき、ありがとうございました。
用意させていただいた関岡さんの20冊の著書もあっという間に完売、彼の根強い人気に圧倒されました(笑)。

関岡さんが具体的なデータを紹介しながら、グローバル化、国際化の名のもとに進行する在日中国人の急増とそれが生み出す日本社会へのリスクを指摘、私が米中「経済」同盟の実態と日米安保の揺らぎについて解説しました。日本をとりまく内外の危機を正確に直視すること。まずここからスタートすべきです。私たちの共通認識は日本の「自立」です。

自分の身は自分で守る
自分の家庭は家族で守る
自分の国は国民が守る
これはしごく当たり前の「常識」ではないのでしょうか。

ライブのDVDはできるだけ早めに作成したいと思います。







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※NLC Vol.124を22日、午後6時に配信しました。
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池田大作と中国共産党(3)
〜学会マネーを大歓迎する中国各機関
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お手元に届いているか、ご確認ください。

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23日のトークライブが近づいてきました。いくつかのことを書いておきます。

  1. 予約は取っていません。開始時間までに入場してください。
  2. 会場での録音、撮影はお断りします。また会場でのビラ配布などもご遠慮ください。私もゲストの関岡さんもライブに集中したいためです。
  3. 講演後、二人のサイン会を予定しています。また今回は二次会へのNLCや一般の方の出席募集は行っていません。

以上。
多くの方がご参加くださることを願っています。

                9月19日
                NLC主催 青木直人


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■トークライブ 青木直人vs関岡英之
日時:9月23日(金・文化の日)午後2時15分開場 終了午後5時
場所:文京シビックセンター スカイホール
会費:3,000円

※いつもは3階の会議室ですが、今回は26階のスカイホールです。お間違いのないように。
※釣り銭のないようにご用意していただければ幸いです。

9月15日、午後4時30分、NLC Vol.123を配信しました。

今回はテキスト配信で、タイトルは
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渦巻く反日のマグマ
~噴出する中国の「狭隘なナショナリズム」
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お手元に届いているかご確認ください。

■ニューズレター・チャイナが配信されないという場合は、http://aoki.trycomp.com/NL/haisin.html からご連絡下さい。

■ニューズレター・チャイナの詳細・お申し込みは、http://aoki.trycomp.com/NL/ から。







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【9月のNLC講演会】
■トークライブ 青木直人vs関岡英之
日時:9月23日(金・文化の日)午後2時~5時
場所:文京シビックセンター スカイホール
会費:3,000円




お礼

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●前回ボランティアを募集したところ、毎日のようにさまざまな方からご連絡をいただいております。心より感謝申し上げます。いずれにしてもメールや電話でのやり取り、あるいは直接お会いして、判断させていただきたいと思っています。



●会員の方からさまざまな要望が届きます。
「こんなテーマで書いてほしい」「この点について青木さんの意見が聞きたい」などなど。
それはそれでいいのですが、いかんせん、NLCは私ひとりで取材し、執筆している媒体です。そのため、残念ですが、身体と時間には限界があるのです。
最近の要望には『日本人拉致問題のゆくえ』や、『中国における日本企業のビジネスの実態』、それに『北朝鮮の今後の動向』などがあります。
どちらにしてもやりますので、しばらくお待ちくだい。

今後は動画配信を本格化させて、もっとタイムリーに情報を届けられれば、とも思っています。テキスト版は詳細ですが時間はかかる、動画は早いが、どうしても細かい点は伝わりにくい。頭の痛いところです。

NLCの読者には北朝鮮の日本人拉致問題の関係者も少なくないのですが、フランクに書けば、拉致問題は完全に風化しています。運動の展望も全く見えない。抗議デモの水増しも露骨です。救援団体のリーダーたちが以前書いた本を読んでみても、的中したものはありません。『中国』という最大のファクターを見落としていたのです。
3年前、ロフトのライブで『北朝鮮と日本国内の正常化勢力が狙っているのは横田さんたち拉致家族の死亡あるいは活動不能という事態であり、彼らの不在である』と指摘しました。現実はまさにそうなりつつある。
それでいて、『救う会』と『調査会』の合同の集会すら開かれないのです。



●不定期に連載をはじめた『池田大作と中国共産党』が好評です。どこも書いていないからでしょう。次回は学会と中国向けマネーの実態をとりあげます。



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お願い

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ボランティアを募集しています。
各種データの整理が必要になっています。
複雑なものではありません。
基本的なPCの操作ができる方を求めています。
年齢性別は問いません。
なお、小額ですが、謝礼はお払いします。
ご連絡は私宛のメールアドレス
naotoaoki5@gmail.com
にお願いします。





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今年後半の講演会について

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(1)秋ですね。衝撃的な尖閣事件からもう1年です。
あの事件は日本人の対中感情に決定的な亀裂を入れました。その結果、いまでは国民の『中国不信』は7~80%にも達していますが、問題はそうした国民の不安やフラストレーションを戦略化しうる政治勢力が不在であることなのです。覚えておいてほしいのは、これほど頻繁に日本の安全保障が脅かされているにも関わらず、日本政府はいまも中国に対してODAを継続し、日本が最も影響力をもつアジア開発銀行から膨大な対中援助を行っているという信じがたい現実なのです。
政治家だけではありません。「ジャーナリスト」「識者」たちもまたこうした地道な取材には見向きもせず、ひたすら大声で中国を罵倒するだけという寒々とした光景。それが日本のいまの姿なのです。

岡山の会員向けのブログにも書いておいたのですが、事態は「ちゃんころ、この野郎!」などという戦略なき攘夷論者たち=「土佐勤皇党」のレベルで対応できるようなものではありません。経済界も巻き込んで、この40年間の「友好体制」に変わるあたらしいなにかが求められています。




(2)今年の講演です。年内は一般向けのものは、これで終わりです。

●9月23日(金・文化の日)午後2時~5時
文京シビックスカイホール 会費 3000円
関岡英之さんとジョイント 中国論、米国論

●10月22日(土) 午後6時~9時
文京シビックセンター会議室1・2

●11月26日(土)午後6時~9時
文京シビックセンタースカイホール

10月、11月はいずれも私が単独で話します。
テーマは後日報告。




(3)NLC会員の方へ
次回か、次々回に、「創価学会の中国向けカンパリスト」を公開します。
学会だけではなく、オウム真理教を含む日本の宗教団体と中国の関係も、観察対象とすべきなのですが、とはいえ、山ほど書くべきテーマがあり、いますこし時間をいただきたいと思います。





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9月1日、午後2時半過ぎ、NLC Vol.121を配信しました。
この号は、8月の第4回配信分となります。

今回は、テキスト配信で、タイトルは
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
池田大作と中国共産党(2)
〜池田名誉会長の北京写真展開催の政治学
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
となります。


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