2012年1月記事一覧
27日、午前11時半、ニューズレター・チャイナVol.141を配信しました。
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内部分裂する金王朝
〜「父・金正日と私 金正男独占告白」を読み解く
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1月24日、中国四川省カンゼ・チベット族自治州セルタ県でチベット族住民による暴動が発生し、警官隊の発砲で住民一人が死亡、一人が負傷し、同時に中国側警官14人も負傷したと中国国営新華社通信が報じています。(英国BBC放送等は2名死亡と伝えている)
前日23日には同自治州ダンゴ県で同じような暴動が起こっており,1名の死者、30数名の負傷者が出たといわれています。
2008年の北京五輪の際のラサ暴動以来の抗議運動が拡大中です。
非武装のチベット人たちの絶望的な反乱が残念なことですが、現状では中国の人民武装警察や解放軍の力に勝つことは期待できない。
だからこそ、中国を「政治的」に包囲してゆく必要があるのですが、日本でフリーチベットを叫ぶ人々の間からも日本国政府がODAと言う形で中国政府を「支援」している現実に抗議の声があがることはありません。
2008年、チベットの蜂起を鎮圧するために人民解放軍が利用した光ケーブルは日本のODAで建設されたものでした。また日本の財務省が影響力をもち、歴代の総裁を独占している国際援助団体「アジア開発銀行」は中国政府の要請をうけて、今回の暴動の舞台になった四川省の高速道路の建設に既に500億円を超える融資を行なっています。道路は有事に解放軍が最優先で利用し、普段は豊かな沿岸部の漢民族資本がチベット地域に流れ込み、経済支配のための道具となっているのです。
そればかりではありません。廃止されたと思われている中国向けODAは現在も続いており、無償援助と技術支援を合わせると合計で42億5000万になり、これ以外に文部省の中国人留学生支援や経済産業省の中国環境支援等が各省の独自に作成した中国援助のメニューとして別に存在しているのです。
腹ただしいのは。まだこれでも話は終わらないことです。
昨年12月野田総理は中国を訪問、ここで「環境支援」と100億ドル(日本円で8000億円)の中国国債購入を約束しました。中国には国債の自由な市場はありません。つまり一旦買ったが最後、日本側が任意に売ることはできないのです。
これらはどう見ても、公的援助そのものであり、ODAのニューバージョンというべきものなのです。
この環境支援と中国国債を合計すればほぼ1兆円。なんと膨大な金額なのでしょう。ちなみに触れておくと、日本のODAは30年間で合計3兆円になります。そう考えれば今回の金額の大きさが理解できるはずです
中国向け援助は減ってはいない。むしろ国民の目から隠れたところで増え続けているのです。
GDPで日本を抜いて世界第二となった中国。その中国にいまもひたすら貢ぎ続ける日本。こうしたカネの出処は言うまでもなく私たちの血税です。なに、足りなければ、消費税を10%に上げればいい。当局は多分こう考えているのでしょう。
これが日本の政治の現実です。チベットでどれほどの住民が殺されようと、日本からの援助はそれとは全く無関係に拡大していくという異様さ。さらに面妖なことは、このことに人権好きの朝日や毎日新聞、さらには共産党も社民党も沈黙したままなのです。
問われているのは弾圧を続ける中国政府に対する援助に目を閉じたままチベット人たちと連帯することは可能なのかどうかという問題であり、日本人の良心のあり方なのではないのでしょうか
私は一人の日本国民として、さらに納税者として、チベット弾圧を続ける中華人民共和国への日本からの公的援助に強く抗議するものです。
1月26日
青木直人
参考資料
●NLC DVD Vol.19
「日本の対中援助~ウイグル・チベットを侵食する「援助」を知る勉強会」(主催 日本ウイグル協会)
●ニューズレター・チャイナ Vol.140
公然と復活した中国向けODA
~野田訪中で実現した「省エネ環境保護投資基金」のからくり
本日は雨模様のなか、ライブにご参加していただき本当にありがとうございました。
ゲストの福島さんもお疲れさまでした。
お話もまた知的刺激に満ちたもので、非常に勉強になりました。
いずれにしても本当に激動の時代が始まったのだと実感しています。
二次会は大脱線の連続で、久しぶりに大笑いの連続でした。
鳥取から駆けつけたくださったYさん、ありがとうございました。
お互い頑張りましょう。
●昨年12月3日に日本ウイグル協会で行った講演をDVDにまとめました。
主に中国向け援助の実態と表に出にくい内幕を話しましたが、さらに朝鮮半島、中国経済のゆくえと今後の中国ビジネス、などについても内容を広げています。
関心のある方は注文してください。利益は日本ウイグル協会へもカンパさせていただきます。
なお対中ODAは「八つ墓村」だと書いたところ、クレームがありました(笑)。
訂正します。「獄門島」でした。ゴメンね。
ご注文は、http://aoki.trycomp.com/NL/dvd.html から。
※23分、54分、1時間25分、1時間55分の映像・音声に若干の乱れがありますが、製品の不具合ではありません。ご了承ください。
以下の文章はNLCの会員向けに不定期配信している「NLC通信」(1月19日号)に載せた「櫻井よしこさんへの疑問」を転載したものです。思うところがあり、今回は例外的にブログに掲載させていただきました。
産経新聞に掲載された櫻井よしこさんの発言を読んだ。(「野田総理に申す 党内融和の呪縛を脱せよ」1月12日)。
最近、彼女は様々なところから批判や中傷を受けているためか、これまでになく、感情的な物言いが感じられた。
櫻井さんは日本の女性らしさをもった言論人であり、保守のホープと言ってもいい存在である。
それでいて、自分の口から明らかにされたことはないが、北朝鮮による日本人拉致や中国の人権問題などに熱心に取り組んでいるさまざまな諸団体(その多くは財政基盤の貧弱な小さな組織である)に自腹を切って少なくないカンパをたびたび行っている方でもある。
彼女のおかげでどれほど多くの弱小団体が活動を続けることが出来ているのか、私は当事者から直接そうした事実を聞かされている。
高い、高いと批判される彼女の講演料はこうしたつかわれ方もしているのである。またフリーランスの言論人が国家基本問題研究所を立ち上げ、政策提言も実行しているとなると、お金はいくらあっても足りないはずだ。彼女の講演料が高いのは人が集まるからでもある。だから高くても、主催者側も赤字にならないですむ。誰に迷惑をかけているわけではない。それは櫻井よしこさんの実力なのである。
だから、私は根拠の乏しい中傷や感情的なレッテル貼りはしたくないし、不適切な批判をするつもりはない。
だが、それでも言わなければならないことはある。
●ISD条項とは
新聞記事のなかで、私が看過できないと思ったのはこの部分である。
「TPPに関しては、ISD条項(投資家と国家間の紛争条項)の例に見られるように、根拠のあやしい反対論が渦巻く。日本は中国、やタイなど24カ国とすでにISD条項を締結済みだ」
「従来のISDを不問にしてTPPのISDだけを問題視して、日本が滅ぼされるかのように主張するのは支離滅裂である。この種の感情的反発の中で、理性を保って参加を決めた野田首相を評価したい」。
そうだろうか。私の疑問はそれでもやはりISD条項にある。
なぜならそこには、紛争の際、これを裁くのが世界銀行傘下の国際投資紛争解決センターとなっているからだ。
問題はいくつかある。紛争の判決を下すのはセンターの仲裁人なのだが、審理は非公開であり、一度下った判定に不服の申し立てはできない。情報透明度も高いとは言えない。
まだある。それ以上に指摘しておかなければならないのが世界銀行という国際機関の実態である。
●仲裁機関・世界銀行の正体
世界銀行は「米国の殖民地」とも呼ばれるほど米国政府と深い関係にある国際金融援助団体である。
同行は第二次大戦後、米国のイニシアティブで誕生した。当時も今も、最も出資金の多い国は米国である。そればかりか、トップの総裁人事も歴代の米国の財務省長官が任命する慣わしになっている。ネットで検索するだけで、これまで一人の例外もなく、総裁がすべて米国人である事実が確認できるはずだ。
歴代の総裁で日本でも有名な人物は、ジョン・マックロイ、ロバート・マクナマラ(ケネディ政権の国防長官・ベトナム戦争に関与)、ポール・ウォルフォウイッツ(ブッシュ政権国防副長官・ネオコン)らである。とはいえ、特定の国がこうした国際金融機関のトップ人事を仕切るケースは珍しくない。IMFは欧州が、アジア開発銀行は日本が握っている。
さて、話をISD条項に戻す。
かりに日本がTPPに参加し、米国企業との間に紛争が起きた場合、解決は米国政府がカネもヒトも独占している世界銀行傘下の調停機関(投資紛争解決センター)に持ち込まれ、審理は非公開のまま、「判決」が下され、一方的にそれに拘束されることになるのである。
米国財務省と密接不可分な世界銀行。
あなたは彼らの「公平さ」を信じることが出来るのだろうか。問題の根本はここにある。
オバマ政権は貿易を通じた経済再建に必死である。TPPの背景にあるのはそうした国内事情である。
経済愛国主義はいまや米国の国是となって、官民を覆い尽くす。
●世銀に影響力を持ち始めた中国
世銀について書きたいことはまだある。つぎはその現状について、である。
現在の総裁はロバート・ゼーリック。ブッシュ政権当時の国務副長官である。彼は過去、米国有数の投資会社ゴールドマンサックスの幹部を務めたこともある。
ゼーリック氏は中国を「責任あるステークホルダー」(利害共有者)と呼ぶほど、その対中融和姿勢は強い。その彼が総裁就任時に、世界銀行のNO2(副総裁)に任命したのが、中国の胡錦濤国家主席のブレーンである林毅夫北京大学教授だった(二人の任期は今年までだが、次期総裁にヒラリークリントン国務長官の名前が挙がったこともある。本人は否定)。
なんのことはない、今の世界銀行のトップは米中2大国による「G2」体制そのものなのである。
●米中金融「同盟」
繰り返す。米国財務省と世界銀行はツーツーの関係にある。ブッシュ政権末期、当時のポールソン財務長官は中国政府に対して「米中経済対話」機関の設立を提唱し、米中経済「同盟」関係を築きつつ、同時に、財務省の影響下にある世界銀行においても、中国と良好な関係を樹立せんとして、先に書いたようなゼーリック・林体制を誕生させたのであった。
ここで気がかりなことがある。世銀における日本の影響力はどうなのかという点である。最近までは米国と並ぶ財政的影響力を誇っていた日本だが、近年は出資額も半減し、発言力は低下するばかり。他方、それに対し、中国は出資を本格化、数年前には従来の「借りる側」から「貸す側」に立場を代え、行内でその発言力を強めつつある。
●米国の経済覇権を直視せよ!
櫻井さんは言う。「従来のISDは不問にして、TPPのISD条項を問題にするのはおかしい」と。
おかしくはないと私は思う。
従来は日本が米国を含むTPPに加盟していなかったため、米国との間に紛争が発生することはなく、そのため、必然的に世界銀行の下部団体に問題の処理を依頼する必要がなかっただけなのだ。
再度指摘しておきたい。日本がTPPに参加する。米国企業は日本の不当な商習慣を世界銀行下の「裁判所」に訴える。だが、ここで公平な裁きが行われうるのかどうか。
ほかならぬその世界銀行の人事と予算を握っているのは経済ビジネス分野では日本の「敵国」たる米国の財務省なのである。
これが事実のすべてである。
私たちには今こそ、世界と時代がネオ帝国主義化しつつあるという醒めた認識が必要なのである。
以上。
参考資料
●NLC VLO139(2012年1月12日配信)
米中金融「同盟」のキーパーソン・王岐山
~次期首相に急浮上した「赤い資本家」の正体
●NLC VOL12(2009年5月28日配信)
もうひとつの米中「同盟」世界銀行
~すでに首脳はG2体制へ
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●台湾総統選挙と中国「ジャスミン革命」の可能性
ゲスト 福島香織(元産経新聞北京総局記者・ジャーナリスト)
日時 1月22日(日)13・15~16・00
場所 文京シビック会議室1&2
参加費 3000円
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1月20日、午前11時過ぎ、NLC Vol.140を配信しました。
タイトルは、
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公然と復活した中国向けODA
〜野田訪中で実現した「省エネ環境保護投資基金」のからくり
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(以上、追記)
●昨年12月3日に日本ウイグル協会で行った講演をDVDにまとめました。
主に中国向け援助の実態と表に出にくい内幕を話しましたが、さらに朝鮮半島、中国経済のゆくえと今後の中国ビジネス、などについても内容を広げています。
関心のある方は注文してください。利益は日本ウイグル協会へもカンパさせていただきます。
なお対中ODAは「八つ墓村」だと書いたところ、クレームがありました(笑)。
訂正します。「獄門島」でした。ゴメンね。
※DVDの注文受付は23日(月)からになります。
※22日(日)のトークライブで先行販売いたします。
●台湾総統選挙と中国「ジャスミン革命」の可能性
ゲスト 福島香織(元産経新聞北京総局記者・ジャーナリスト)
日時 1月22日(日)13・15~16・00
場所 文京シビック会議室1&2
参加費 3000円
●昨年12月3日に日本ウイグル協会で行った講演をDVDにまとめました。
主に中国向け援助の実態と表に出にくい内幕を話しましたが、さらに朝鮮半島、中国経済のゆくえと今後の中国ビジネス、などについても内容を広げています。
関心のある方は注文してください。利益は日本ウイグル協会へもカンパさせていただきます。
なお対中ODAは「八つ墓村」だと書いたところ、クレームがありました(笑)。
訂正します。「獄門島」でした。ゴメンね。
※DVDの注文受付は23日(月)からになります。
※22日(日)のトークライブで先行販売いたします。
●台湾総統選挙と中国「ジャスミン革命」の可能性
ゲスト 福島香織(元産経新聞北京総局記者・ジャーナリスト)
日時 1月22日(日)13・15~16・00
場所 文京シビック会議室1&2
参加費 3000円
●台湾総統選挙で民進党が敗北したという結果は今後、じわじわとその影響を広げていくはずです。なによりも、台湾独立派は自身のレーゾンデートルがなんであるのかをあらためて、真剣に総括せざるを得ないし、著名な活動家の中からも運動を離れる人も出てくるはずです。さらに独立派のカリスマである李登輝氏も1923年生まれで、90歳近い。
これから再生に向けた長い冬の時代が始まります。
●ではその中国は大丈夫なのかというと、こちらも火が付き始めました。今週号の週刊ダイヤモンドが特集で「繁栄か失速か あなたは中国経済を信じますか」を掲載しています。
ダイヤモンド編集部はどうなんですか、と言いたくなるほど、企画として遅いです。
22日にゲストに来られる福島香織さんの記事だけはいい(笑)
中国で自動車が売れなくなります、在庫が増え、ダンピング競争が始まりますと本誌が書いたのは一昨年のこと。また、経済の失速で融資を受けれない中小企業はつぶれます、欧州の経済危機は中国の輸出を直撃し、低成長で社会不安が高まります。海外企業の撤退も簡単ではなく、トラブルが頻発しますよ。
ダイヤモンドが書いていることをNLCは随分以前からこのように、馬に喰わせるほど何度も「予言」してきました。お疑いの方はいつでもバックナンバーを読んでみてください。というところで、まっ、その~、ひとつ購読よろしく。
来月は中国ビジネス関係者に講演します。
話はこれで終わりません。
これから始まる中国の経済危機と社会不安はこの数十年間、奇跡の中国を散々持ち上げてきたメディアの責任をも同時に問うことになるでしょう。
酢を飲んで太極拳をすれば長生きだなどというチャイナマジックに振り回された日本人も少なくありません。でも中国人が日本人よりも平均寿命が短いことはほとんど指摘されていない。
酢で長生きするのなら世話はない。日本人が世界一長寿なのは世界に誇る国民皆保険制度のせいであり、高度な医療水準のおかげであり、なによりも医師や看護師など医療関係者たちのプロ意識の高さと献身性によるものなのです。
これは中国ばかりか米国も勝てない日本の優れた点です。皆保険制度がどれほど国民の一体感と平等感に貢献してきたのか。これまで長い間、日本人の団結力を育んできたのは弱者を救済する社会的なセイフティネットが存在し、それを多くの国民が支持、支援してきたからにほかなりません。
日本人が中国人のように「バラバラの砂」になってはいけない。国難を乗り越えるのは私たち国民の一体感ではないのでしょうか。
●TPPに関連して櫻井よしこさんへの疑問をNLC通信で配信しました。
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米中関係は対立と協調の二つの側面をもっています。
オバマ大統領の新国防戦略を持って直ちに米中冷戦と受け止める見方に私は違和感をもっています。
この新戦略には漂流しつつある日米安保と日本の自立化を警戒し、そうした方向性を封じ込め、ふたたび米国の世界戦略に取り込もうという思惑が見て取れます。
米国の不安の背景には、尖閣事件以後、日本国内で彷彿と湧き上がった「日米安保は尖閣に適用されるのか」「米国の核は有効なのか」という安全保障の根幹への疑問と不信があるのです。
米国か、中国かという不毛な二項対立ではなく、「自分の国は自分で守る」という世界の常識に立ち返ることが重要です。
尖閣事件は「他国に過剰に依存した「平和」についにピリオドが撃たれたということ」(「尖閣戦争」あとがき)なのです。
私は日米安保破棄論者ではありません。それは日本の孤立を一層促進するリスキーな選択肢であると考えています。ですが、そのことは米国のもつ覇権的意思を無視するということイコールではないはずです。
昨日も書いたように、櫻井よしこさんたちのTPP参加論に感じる危うさもここにあります。
この件は締切の原稿が終わり次第指摘したいと思っています。
さてその中国と米国です。13日に北京で、中国を訪問したキッシンジャー元国務長官が王岐山副首相を会見しています。彼はこのあと温家宝首相や胡錦国家主席とも会う予定です。
NLCの最新号で指摘したように、王は次期首相候補に急浮上した経済金融部門のキーマンで、彼の対米コネクションは驚くべきものがあります。
キッシンジャーと王は両国の経済関係と世界経済の情勢について話し合ったといいます。
ニクソン訪中から40年。当時の立役者キッシンジャーと市場経済が生み出した「赤い資本家」は何を語り合ったのでしょうか。本当に米国と中国は対決だけしているのでしょうか。
対立をエスカレートさせないだけの40年にわたる重厚な人脈が両国にはあります。それが動き始めたとみるべきでしょう。
カギは「両国の経済関係」です。米国国債最大の保有国は中国です。
1ヶ月前にはキッシンジャーの弟子であるガイトナー財務長官も訪中、引き続き米国国債の購入を中国政府に要請しています。今回、キッシンジャーも同様な話を行なっている。
NLCの読者は理解しているはずですが、オバマの米国はチャイナマネーでチャイナと戦おうというのでしょうか。矛盾は早くも露呈し始めてきました。
読者の方へ
情勢が大きく動き出しているので、毎回毎回今回は何を取り上げようかと本当に
頭を悩ましています。いずれにしてもなんとかするつもりです。
【NLC講演会】
●台湾総統選挙と中国「ジャスミン革命」の可能性
ゲスト 福島香織(元産経新聞北京総局記者・ジャーナリスト)
日時 1月22日(日)13・15~16・00
場所 文京シビックホール3階 会議室1&2
参加費 3000円
交通アクセス:http://www.b-academy.jp/b-civichall/access/access.html
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●注目の台湾総統選挙は馬英九国民党総裁の再選が決まりました。
「台湾は不沈空母である」(マッカーサー将軍)という地政学的理由から、これまで米国は公式には台湾防衛の旗を降ろすことはなかったのですが、ランド研究所は「2020年までに」、つまりあと8年以内に米国は中国の攻撃から台湾を防衛できなくなるというシビアな予想を行っています。またこれまでと違い、中国との関係を考慮すれば、台湾をめぐって北京と対決するというシナリオは過去のものになったという米国専門家たちの「本音」も聞こえてくるようになりました。
経済面に目を移せば、台湾の全輸出量のうち、すでに大陸向けが30%。さらに台湾海峡には毎週300便近くの商業フライトが航行し、台湾企業の70%が中国に投資している現実があります。
良し悪しは別にして、今や中台関係は単なる反共論や独立論ではどうにもならないという民意がこの結果だったように思います。台湾の現状維持は決定した。次は朝鮮半島です。220日のライブでもお話ししますが、こちらも金体制はともかく労働党政権の崩壊という事態は考えにくい。
日本は日本で、消費税問題を巡り、3月の総選挙がささやかれるようになりました。
2012年体制が少しづつ姿を見せ始めました。
●櫻井よし子さんが12日に産経新聞に「TPP参加の道こそ日本の国益にかない、安全保障にも資する」と書いています。最近は彼女へのバッシングが様々なところから聞こえてきます。私も1点だけ彼女の主張に危うさを感じるところがあり、時間が取れたらブログか、NLC通信で指摘させていただきます。今年は昨年以上に忙しく、いまのところ、1日も休日はありません。読むべき資料も本も山積みで、時間があれば読書の毎日です。
読書はいい。力がつきます。
●今週のNLCの配信は19日です。少し遅くなりましたが、野田総理の中国訪問で復活した中国向け環境支援のからくりをレポートします。この関連で新聞や雑誌をチェックしているのですが、あきれるくらいどこも書いていない。もう笑ってしまうほどです。
日本政府も本当に国民の反発を恐れているのだな、というのが実感です。
【NLC講演会】
●台湾総統選挙と中国「ジャスミン革命」の可能性
ゲスト 福島香織(元産経新聞北京総局記者・ジャーナリスト)
日時 1月22日(日)13・15~16・00
場所 文京シビックホール3階 会議室1&2
参加費 3000円
交通アクセス:http://www.b-academy.jp/b-civichall/access/access.html
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いよいよ、台湾総統選挙の当日になりました。
結果はどうなるのか。世界中が関心を持って見つめています。
台湾の主権者は2300万の台湾人であって、中華人民共和国を支配する共産党や解放軍ではありません。選挙とその意味するものについては、22日のライブでジャーナリストの福島香織さんにお聞きします。
私がもう聞き飽きたと思われるくらい、言い続けているのは、「マスゴミ」と罵って溜飲を下げたところで、本当に知りたい情報が手に入るわけではないということです。
時代が混とんとしてきた今だからこそ、本物の情報を発信できる優れたジャーナリストが必要なのです。22日にお呼びしている福島香織さんはそういう記者のひとりです。彼女の手になる「中国の女」(文藝春秋社)を一読すれば、福島さんがどれほどきつくて、リスキーな取材を積み重ねてきたのか、大手メディアが垂れ流してきた、一面的な「躍進する中国」像の裏に潜む社会の多面性とさまざまな矛盾の存在を身体を張って、レポートしているのかがわかります。
現在福島さんは台湾で選挙の取材中です。
22日当日はいろんなお話が聞けるはずです。また台湾の民意の行方だけではなく、大陸における民主化と市民革命についても語り合いたいと思っています。
この日は会場で、福島さんの「中国の女」を販売します。
彼女のサインももらえますので、ご期待ください。
【NLC講演会】
●台湾総統選挙と中国「ジャスミン革命」の可能性
ゲスト 福島香織(元産経新聞北京総局記者・ジャーナリスト)
日時 1月22日(日)13・15~16・00
場所 文京シビックホール3階 会議室1&2
参加費 3000円
交通アクセス:http://www.b-academy.jp/b-civichall/access/access.html
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1月12日、午後3時50分、NLC Vol.139を配信しました。
テキスト配信で、タイトルは
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米中金融「同盟」のキーパーソン・王岐山
〜次期首相に急浮上した「赤い資本家」の正体
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
です。
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世界がきな臭くなりつつあります。
ホルムズ海峡をめぐり米国とイランの対立は舌戦を超えて、リアルウオーに向かうのではないのかと警戒感が強まっています。
中東情勢はそれはそれとして、当方は昨年の金正日総書記の死亡以後、連日、朝鮮半島を観察しているのですが、昨日(1月8日付)の米国経済紙「ウオールストリートジャーナル」に掲載されている「北朝鮮指導部の贅沢嗜好、他のエリート層にも拡大か」という記事に注目しています。中国経由で北のエリート層に高級品が輸入されている現実、そしてこうした事実は「北朝鮮に輸入品を買えるほど裕福な新たな起業家階級が生まれていることを示唆している」とあることです。ネットで簡単に検索できます。(WSJ日本語版)。
中国と経済的につながることで、北朝鮮のエリート内部に、ネオキャピタリスト集団が誕生していることは、私も以前から繰り返し強調してきたことで、それについては、「拉致処分」(ビジネス社)などを参考にしてほしいのですが、今後の問題は金正恩体制の下で、こうした政治勢力がどのような動きを見せるのかにあるのです。
実はここが、将来の北朝鮮を見る時の最大のポイントで、昨年12月23日に配信したNLCの137号「金正日死去!中国の『傀儡化』に向かう朝鮮労働党」の中で、この点については詳細に、事実の紹介と分析及び解説を行いました。
プロの情報関係者からも高い評価をいただいたレポートです。大筋で、間違いなく、以後、北朝鮮と朝鮮半島情勢はここに書いたような展開を見せるでしょう。
ある川崎の会員の方から「金正日が亡くなり、今こそ青木さんの的確な分析力が必要です」と励ましのメールをいただきました。
こうしたメッセージは癒しになるんですよね(笑)。ありがとうございます。
是非、皆さんもこれを期に、NLCの会員に加わってください。
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●年末年始に読んだ本
(1)ユニクロ帝国の光と影(横田増生・文芸春秋 1500円)
「第6章 ユニクロで働くということ 中国編」はぜひ読んでほしい。
横田さんにはお会いしたことはありませんが、地道な取材のできるジャーリストであるという印象を持っており、この本でそれを再確認させていただきました。前作「潜入ルポ アマゾンドットコムの光と影」も好著で、こちらもお勧め。
ユニクロの柳井正社長は、小泉首相の靖国神社参拝にキレて、「うちの会社が倒産したらどうしてくれる!」と抗議した「国際的経営者」ですが、本質は単なる銭ゲバにすぎません。経営者が利益を追求するのは結構ですが、靖国参拝の有無という国民的課題が、ユニクロという単なる一企業の利益と比較されていいはずがありません。ユニクロと言い、トヨタと言い、財界の面々の浮かれ具合は国民の怒りの限界を超え始めています。またユニクロは横田氏と文藝春秋に対して2億2000万円の損害賠償を求めて東京地裁に訴えを起こしています。ユニクロに対する批判は許さないということです。
「財閥富を誇れども 社稷を思う心なし」。1930年代の歌詞がよみがえってくるような時代になりました。
(2)北越雪譜(鈴木牧之 岩波文庫)
政治家田中角栄を論じようとするのなら必読の1冊。
(3)サンダカン八番娼館(山崎朋子 文芸文庫)
かつて九州の天草や島原の貧しい村々から10歳に満たない少女たちが海外に売られていった。戦前の話である。彼女たちは南方の娼館で、その国の男たちを客とし、望郷の思いにかられながら、異国の地に没していった。言うまでもないが、彼女たちの墓はない。
朝鮮の「従軍慰安婦」に謝罪が足らない、これは日本の問題だ、と金切声をあげる「リベラル」で、「人権」大好きな福島みずほと辻本清美に聞きたい。
日本の女たちはどうなった!お前たちには同胞たる彼女たちのために流す涙はないのか、と。
●正月も終わり、あっという間に今日は7日です。
結局大晦日から元旦までずっと原稿を書きながら、年を越しました。
今年第一回目のNLC配信記事は普段の倍近くの分量がありますが、このなかで、毛沢東の「重慶交渉について」の一文を引用しました。
それは1972年のニクソン訪中の際、中国共産党が党内軍内において「アメリカ帝国主義の頭目」を招請した理由として、この論文の学習を呼びかけていたからです。
あれからもう40年。しみじみのお正月。
●毎年、31日は紅白歌合戦ではなく、格闘技三昧で、昨年もそうでした。とはいえ地上波ではボクシングしかやっていないので、当然のように、『元気ですか!大晦日2011』をスカーパーで。
で、感想。
ヒョードルが強いというよりも、石井慧が弱すぎ。どうにかならんのか、石井は。
桜庭和志、11年ぶりの「プロレス」拝見。見事なフェースロックで大満足。柴田勝頼はもうすこし肉がほしい。
青木真也と北岡悟は好試合。3150円のモトは取りました。(五味隆典がいなかったのはさみしかったが)
結論・青木!強いわ!(こればっか・笑)。
それにしても北岡もきもすぎ(笑)。一応客商売なんだから、首ふりはやめてしい。
プロは見せてなんぼ。そのあたりが今年の課題だろう。北岡の。
猪木は税金は払わなかったが、リングでは見せました。
私は猪木VS大木金太郎(金一)戦が好きで、レフリーがあの豊登!
大木の原爆頭突きを何回も受けて倒れながら、それでも猪木が大木に向かって、自分の額を指さしながら「もっと打ってこい!」とアピールするあの圧倒的な説得力。
まっ、そのあたりは「1976年のアントニオ猪木」の著者・柳澤健さんがゲストに来られた際にたっぷりとお話を。楽しいな!楽しいな!
●12月3日に「日本ウイグル協会」で行った講演を現在編集中です。そう遅くないうちに完成予定です。これも不眠不休で作業にあたってくれたスタッフのおかげで、感謝に耐えません。ありがとうございます。
売り上げの半分は「ウイグル協会」へのカンパになります。無料でアップすべきとの声があることは理解していますが、そんなことをしていたのでは、協会は活動費用も捻出できません。世の中不景気です。お金はあったかいです。
講演では日本の対中援助について話しました。
このテーマについては、日本のメディアはほとんど取り上げないので、彼らはパスして、直接、海外のプレスに働きかけることが重要です。彼らにはいい意味でタックスペイヤーとしての自覚と人権感覚があります。不正な税金の使い道については世論が許しません。
中国の傍若無人な覇権主義と終わりなき軍拡。それに加担してきた日本政府、というアピールは間違いなく効果を発揮します。世界に謝罪するというのなら、「従軍慰安婦」問題ではなく、日本の理念なき対中援助の方ではないのでしょうか。
援助資金の出所は私たちの税金です。それが足らなくなったので、国民が反対しようがなんだろうが、消費税は10%にします。よろしくね。いま、野田政府はこう言っているのです。
「財務省の植民地」アジア開発銀行の対中融資の50%以上が解放軍が優先的に使える道路と鉄道、それに空港となっており、いずれも日本の財務省(外務省ではない)のOKがないと、実現しなかったプロジェクトです。
日本のODAとアジア開発銀行の援助で作られた港から尖閣諸島に中国海軍がやってくる。でも国民は誰もこんな話を聞いたことはない。新聞は死んでも書きません。その一方で融資はさらに継続し、税金はさらに跳ね上がる。国家の仮面をかぶった強盗たちの理屈ではありませんか。
●以前も書いたことですが、運動団体が開催する講演会は決まって、参加費は安いが、顔を出すのは毎回毎回、いつものおなじみのメンバーばかり。こうした仲間内だけの「講演会」は再考の余地があるように思います。
これでは講師への謝礼も交通費程度にしかなりません。当然、話す側のモチュベーションも高まりようがない。その結果、講師も、いつも、レジュメひとつ準備せずに、同じ話を繰り返すばかり。これでは「講演」とは言いながら、坊主の「お経」となにも変わりません。安い参加費と貧弱な謝礼。あまりに少ない参加人数。こうした「講演のユニクロ化」をなんとかしないと。
●今年はまず、1月22日に福島香織さんとトークします。彼女が現地で取材したばかりの台湾総統選挙のレポートや、経済不安から水位を高める中国社会の不安定化を話し合いたい。ぜひ注目ください。
2月はNLCの講演予定はありませんが、ライオンズクラブとか青年会議所で、中国ビジネスの話をさせていただきます。2012年は中国での商売をめぐって、相当悲惨な事例が続出するはずです。
3月は西尾幹二さん、関岡英之さんと3人で、日本の自立を語り合います。
今月の月刊WILL[2月号]に西尾さんが書いている文章を引用します。
「中国に対する軍事的警戒はもとより、極めて重要である。しかしそれと同じくらいに、或いはそれ以上に、アメリカに対する金融的警戒が必要なのである」
「『親米反共』の古い歌を歌っている自称『保守』体制はこれから収奪される国民の恨みと怒りの総攻撃を受けるだろう。格差社会はますます激しくなり、反体制政治運動が愛国の名においてはじまるだろう」。
見事な現状把握です。
現状への危機感のせいか、ライブには早くも札幌と鹿児島から「必ず参加します」とのメールが届いています。皆さんも足をお運びください。
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●台湾総統選挙と中国「ジャスミン革命」の可能性
ゲスト 福島香織(元産経新聞北京総局記者・ジャーナリスト)
日時 1月22日(日)13・15~16・00
場所 文京シビック会議室1&2
参加費 3000円
■ニューズレター・チャイナの詳細・お申し込みは、http://aoki.trycomp.com/NL/ から。

お知らせです。
予告しておいた3月のトークライブの日程が正式に決定しました。
「祖国日本よ!自立せよ!」
日時 3月4日(日)
午後から 4時間程度を予定しています。
ゲスト 西尾幹二
関岡英之
場所 文京シビックスカイホール
参加費 3000円
会場の収容人員が100人前後ですので、事前申し込みとさせていただきます。
講演の1か月前から受け付けます。この件は後日詳細をお伝えします。
ゲストの西尾幹二さんは私が尊敬する知識人であり、一昨年は「尖閣戦争」で対談させていただきました。つい最近は小林よりのり氏の編集する「前夜」にも執筆、言論戦の舞台をさらに拡大中です。
関岡さんは亡国のグローバル経済の実態をTPPや中国とのFTAを通じて告発してきた本物の言論人で、昨年もゲストにお呼びしました。
で、私を含め3人で、中国に迎合せず、米国の顔色をうかがうことなく、日本の自立を考えたいと、この企画を立ててみました。
言論界も一部の例外を除けば、米国や中国に迎合した翼賛報道ばかり。
新聞は米国主導のTPPにほとんどが賛成し、同時に、対中ODAの無残な実態にはまったく触れようとはしていない。彼らはいったい何を恐れているのでしょうか。それは長く封印されてきた日本人のナショナリズムが覚醒することなのです。
私たち日本人が掲げるべきは「五星紅旗」でも、「星条旗」でもなく、「日の丸」の旗であることは自明です。当日は一部にある米中が朝鮮半島で第二次戦争に入る可能性があるという「予想」にも大反論させていただきます。
皆さんのご参加を心より期待するものです。
1月4日
青木直人
NLCの読者の皆様
ブログをお読みの皆様
2012年(平成24年)を迎えました。
今年が皆様にとってよき一年であることを願っております。
内外にわたり、危機的状況は水位を高めつつあり、それだけに、これから何が始まるのか、それはどういう意味を持っているのか、を正確に認識把握していくことが求められています。
北朝鮮では金正日総書記がなくなり、慌ただしく三男・正恩への後継体制が整えられつつあり、同時に、後、2週間もすれば、台湾では総統選挙が実施されます。
さらに2月に入れば、歴史的なニクソン米国大統領の中国訪問から40周年を迎えます。
朝鮮半島~台湾~米中関係という大枠が今後、どうなるのか、に注目したいと思います。
本年もNLCとブログをよろしくお願いします。
2012年元旦
青木直人








