説明させていただきます

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「バーブ佐竹の歌声が聞こえる」(20日ブログ)に対してある方がツイッターで「これが一か月前なら説得力もありますが、ここまで情勢を見てから行動している人を揶揄しているのは、あまり感心しません」と書き込んでおられました。私は技術的なことも含めツイッターには詳しくないので、普通は反応しないのですが、この方の指摘は誠実なものを感じ、あえてご返事をかかせていただきます。


●「これが一か月前なら説得力もあります」とありますが、私はちょうど1か月前の8月24日のNLC講演会(この日のタイトルは「安倍晋三と習近平」)の際、会場の参加者の方からの質問に対して「安倍さんは増税に踏み切るだろう」と答えています。このやり取りは講演を収録したDVDにも収められています(VOL37)。
また増税問題については別に今月14日のNLCのツイッターで「安倍さんは増税にも踏み切ります。TPPにも参加します」とも書きました。
またNLCの会員向けに月1回送っている「NLC通信」9月号を18日に配信したのですが、ここで「安倍さんが消費税アップに踏み切るこれだけの理由」と言う解説記事を掲載しました。以上、あえて事実だけ。


●こうした事実をあえて再確認したのは、あまりにも一部で現状分析がいい加減だからです。
日本の将来に危機感を持ち、合理的な方法で意見を表明する。これは当然であり、正当なことです。昨今ナショナリズムに目覚めた日本国民が民主党の売国政治と中国韓国、あるいは米国からの内政干渉と外交的軍事的挑発に怒りを感じるのは極めて真っ当なことです。
だがそうした国民の思いが即「愛国政治家」安倍晋三に対する過大評価になり、彼に対する幻想を生み出していることには大きな違和感を感じざるを得ません。
なぜならそれはナショナリストたる彼の実像のすべてではないからです。


●安倍氏は徹頭徹尾グローバリストであり、新自由主義者でもあります。それは第一次安倍政権の内政外交を検証してみれば誰にでもわかることです。
なぜ安倍氏が総理就任直後電撃的に中国を訪問したのか、背景には経団連の思惑と存在があり、中国指導者たちと交わされた「戦略的互恵関係」の中身は大陸市場に新しい活路を目ようとする日本のビッグビジネスの望んでやまないものでした。逆に、安倍氏がその代償として払ったのが、中国政府を刺激しないための靖国神社参拝の中止だったのです。彼は経済界の利益を最優先し、小泉総理が断固として継続し続けてきた日本国総理大臣の靖国公式参拝にピリオドを打ったのです。

●まだある。安倍氏と親しい財務官僚黒田晴彦氏はアジア開発銀行(ADB)の総裁に就任するやいなや、小泉政権が2008年度に中止した対中円借款を事実上ADBを通じて復活させたのでした。なぜ小泉氏が命じた外務省のODAはガタ減りし、安倍さんの親しい財務官僚の管轄するADBからの中国向け支援は急増しているのか。
なかでも問題なのは日本政府が「軍拡に使われる」としてODAで中止したはずの道路鉄道などのインフラ分野にADBからは逆にじゃぶじゃぶと建設資金が供与されていたことなのです。知らなかったのは最大の資金を出資している日本国民だけだったというマンガのような事実。
はたして、このことに首相在任中の安倍氏は関与していないのでしょうか。私はここには第一次安倍政権の明確な意思が存在していると思っています。彼は単なる保守政治家ではないのです。


●大口をたたかせていただければ、こうした第一次安倍政権当時の経緯を見ただけで、「安倍さんがTPPに参加するはずがない」と信じ込むことがいかに愚かしい幻想なのかに気づいたはず。彼と財界の関係は極めて良好です。
なかでもインテリジェンスをお金に代えているエコノミストたちメディア人までが「安倍さんはTPPに参加することはない。あれはマスゴミのでっち上げだ」と信じ、そう言い続けてきた愚かさと能天気さこそが日本の病なのです。
国民は自覚し、立ち上がりつつある。にもかかわらず、一部の例外を除けば、言論人が冷静な洞察力を失ったまま、「アベちゃんガールズ」のままでいるという悲喜劇。本当にこれでいいのでしょうか。


●私はこれまで一貫して保守の中にある安倍晋三という政治家に対する誤解と過大評価を指摘し続けてきました。具体的に言うと、3月16日に配信した「TPP敗戦の総括① 山之内容堂か、徳川慶喜か 保守幻想のなかの安倍晋三」、4月11日の「NLC通信」の「安倍政権の同伴者に転落した?草の保守」がそれに該当します。


●時代のパラダイムが激変しつつあるいま、言論人の責任は大きい。その点で言うと、保守言論人の次の試金石は10月の靖国神社例大祭です。安倍氏が参拝するのかどうか。言論人はこのことの予想を事前にあきらかにすべきでしょう。
TPPも外れた、増税も読み間違えた、例大祭も違いましたでは、職業に対する誇りもなにもあったものではありません。
私たちはプロなのです。
私個人の予想はNLC通信10月号で明確にします。月はじめには会員向けに配信させていただきます。





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定例講演会のお知らせ
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2015年2月15日(日)
午後6時10分から
文京シビック・スカイホール
参加費:5,000円
予約不要・どなたでもご参加いただけます。


2月22日(日)
午後1時半〜
長岡市 アオーレ長岡市民交流ホールB/C
参加費用 2000円
主催 アジア経済研究会にいがた




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