「大阪から世界を読む」を読む

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2月7日、午後9時半、ニューズレター・チャイナVol.237を配信しました。
テキスト配信で、タイトルは
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北朝鮮崩壊のリアリズム(1)
〜ついに中朝新冷戦が始まった!
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(以上、追記)
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●産経新聞「大阪から世界を読む」コラムが日本の中国向けODAについて触れて、いつまでこんな愚かなことを続けているのか、と疑問を呈しています。大手新聞やテレビが中国向け援助について一切触れない中、こうした問題提議それ自体は結構なのですが、記事の中身を見れば、あきらかに突込み不足。


●なぜ援助が続いているのか。理由は日中両国間に援助に寄生する利権集団が根強く存在しているからです。
さらに残念なことは、あの「対中強硬論」の安倍政権ですら、中国首脳とのトップ会談と引き換えに大々的な対中環境援助の実行を中国側に伝えているという体たらく。


●昨今日本国民の中国、韓国批判が活発となり、これまでの贖罪意識にたつ融和的な「サヨク」言論に対してネット上では「愛国派」の攻勢が続いているかのようですが、こうした記事を読む限り、そんなものはしょせん中身のない虚構にすぎないことがわかります。

中国向けODAがさんざん叩かれても、援助の実態に切り込もうというメディアも記者も出てはいないのです。これまで新聞記者で援助のタブーに切り込んだのは産経の古森義久記者だけ。彼の後は誰もいないのが現実です。
この取材はつらい。喜んで話してくれる方はいないからです。私は取材中に尾行がついていました。データも山ほどあります。ODAだけで1979年から35年間で援助案件も数百、これにアジア開発銀行や世界銀行の支援プロジェクトが加わります。


●そもそも中国向け援助はどういうからくりになっているのか、いかなる企業や政治家が関与しているのか、中国に軍事利用されている案件は何か、逆に、日本だけではなく、中国自身の対外援助の実態はどうなっているのか。日本の歴代大使はなぜ対中援助について何も言わないのか。
この辺りは決定的に重要であり、そのなかでも援助関係者、当事者の証言は必要不可欠なのですが、彼らの口は堅い。


●今だから書きますが、私はある関係者が引退後住んでいる秩父まで往復5時間かけて、4回通ったことがあります。それでも決定的な話を聞くことはできなかったのです。ですが、これが取材なのです。
関係者への聞き取りは何としても必要です。記憶に残っているのは、自民党のドン金丸信氏のかかわる援助プロジェクト周辺の建設業者の証言でした。
金丸氏との電話でのやり取りを録音したテープを聞かされたからです。金丸さん、自分で直接中国大使館に電話していたのですよ。「カネは日本が出す!まっ、一つ頼む」と。


●昨今「2ちゃんねる」あたりの真偽不明なガセネタに飛びつく「言論人」が見受けられますが、もう漫画。
取材なくして発言なし。私はそう思います。


●まだあります。
サヨクの時代が終わり、保守の時代が来た。大笑いです。
世界一中国を支援しながら、尖閣侵略まで受けようとしている日本。その対中援助の実態すらも明らかにならないで、いったいなにが「サヨク」や「チャンコロ」批判なのでしょうか。


●私が「特定秘密法案」に賛成しがたいのは、ODAに典型的なように、「官」たる外務省サイドの恣意的な情報隠しがさらに「合法化」される危険性を実感するからです。。
ですが、取材もしたことのない愚かな「保守」はこの程度の事実すら知りもせず、「安倍ちゃんのすることはすべて正しい」と精神錯乱状態に陥ったままなのです。
これが「保守」の時代だというのなら、それは同時に「阿呆たちの時代」とも呼ぶべきなのです。


●そもそも、対中ODAは「保守」の自民党が長年仕切ってきたこと。「保守」「愛国者」の面々にお聞きしたいのは「サヨク」が凋落したにもかかわらず、なぜ中国援助の闇は解明されないのか、ということなのです。


●政府はなぜここにメスをいれないのか。そんなことはどうでもいい。俺は安倍ちゃんが大好きだ。安倍ちゃんは俺たち「保守」の「嵐」(ジャニーズ事務所)なんだ。ブーイングは許さない。そんな奴はみんなチョン。俺たちの仕事は安倍劇場の会場でペンシルライトをふることだ。てか(笑)。基地外だぜ。

何度も書く。
政治家に対する評価は盲信ではなく、是是非非であるべきである。






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